原爆の日。
8/6に広島に投下され
8/9に長崎に。
そして、8/15に終戦を迎える。
ほんの数日のうちに
これだけのことが起こった。
それを思い出す日が
毎年毎年やってくる。
夏の課題図書として
戦争にまつわる本を読むことにしています。
でも、今年はまだ読んでいない。
読んでいない、というか･･･
逆に読んでいるんだけれど･･･
どういえばいいんだろう。
戦後に書かれた書物で
戦争の影響を受けていない作品が
どれくらいあるんだろう？
という疑問をもっています。
どんな本でも
直接・間接、多少の差はあれど
なんらかの影響を受けているはず。
残念だけど世界中のどこの作品でも
戦争の影響から完全には
逃れられないんじゃないかとさえ思う。
いつもどこかで起こっている戦争に
みんななんらかの形で
影響を受けているのだ。たぶん。
哀しいけれど。
そう考えると、
私が日常で接するクライアントさんたちの
困り事にも
ひょっとすると
いくらか影響を与えている
とも思う。たぶん。
私たち（やもっと若い）世代は
直接には戦争を体験していないけれど
その親世代は
戦後の食糧難や住宅事情の劣悪さやら･･･
の混乱を経験しているかもしれない。
もしくは
戦争で家族を失ったり
戦争から帰ってきた家族の影響を受けたり
したかもしれない。
さらに祖父母世代だと
まさに自身が出征したかもしれないし
我が子を戦争で亡くしたかもしれない。
自由に人生を選ぶことなんて
夢のまた夢･･･だったかもしれない。
もしくは、
子どもや青春時代を戦時中で過ごす
特有の辛さがあったかもしれない。
食事だって、教育だって
友達と遊んだりしゃべったりの
自由だってどれだけあったんだろう。
こういう過酷な環境での体験が
その人の人生観に影響を与えないわけがないし
その人生観が子育てや働き方･･･
などなど日々の生活に
影響を与えないわけがない。
私はそう思います。
話を分かりやすく
すごーく極端に丸めていうと
戦争でPTSDになった夫を支える妻は
長くDVに苦しんだかもしれない。
DVで苦しんだ妻は
子どもに虐待をするかもしれない。
虐待された子どもは
学校でいじめをするかもしれない。
ここに挙げた例は
ものすごく物事を単純化したたとえ話ですが
ここから考えられるのは
『あまりに辛い体験は
その人から溢れて周囲にも影響する』
ということです。
あまりに辛すぎる体験は
自分自身はもちろん、
周囲にいる人の人生さえ
変えてしまうかもしれない。
戦争というものはそれくらい苛烈で
世代を超えて影響し続けるんだと思います。
それをね、
私たちは止めないといけない。
今なお続く戦争の悪影響、悪循環を
止めるために何をするか、は
一人ひとりが見つけていくんだろうし
その見つけ方も
人それぞれあると思います。
見つけてどう行動するのか、も
その人なりのやり方がありますよね。
そんなことを
毎年この季節がくると考えます。
夏は戦争について考える機会が
何度もやってきますね･･･。
▼5年前の8/6に考えていたこと
▼去年の8/15に考えていたこと
少しは成長していればよいのだけれど。
カミヤカオリ
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