八十歳の壁を越えて、「生きる意味」 ビクトール・フランクル22の言葉 諸富祥彦著 | pikoのブログ :読書は楽しい, アートに生きよう!

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「生きる意味」 ビクトール・フランクル22の言葉 諸富祥彦著

KKベストセラーズ 2010年5月30日発行 を読んだ

 

フランクルがナチスの強制収容所、アウシュヴィッツに捕虜として捕らえられた

 

体験記録「夜と霧」が翻訳されて話題になった時に私もすぐ購入して読んだ

 

しかしあまりにも悲惨な状況が書かれていて、当時精神的にも不安だった

 

私は読み進めることが出来なかった

 

私の父も私が生まれて間もなく召集されて戦地に薬剤師だったので

 

戦地の病院の衛生兵として日本を離れ、終戦間際のフィリピンの戦地で

 

死亡している

 

戦争での過酷な状況を想像することが恐ろしく、「夜と霧」の本はずっと

 

本箱に置かれたままだったが、引っ越しの時に読み終えず処分した

 

 

著者は心理カウンセラーでビクトール・フランクルはオーストリアの心理学者である

 

著者が青春時代に悩み、出会ったのがフランクルの著書だったのです

 

 

本文からいくつかを引用

 

 人は皆幸せになりたいと思って頑張って生きている

 

 いつまでも「私は今幸せだ」と言えないのは自分の欲望に際限がないからだ

 

 「欲望こそが現代社会を成り立たせている一つの本質だからだ」ということができる

 

 ビクトール・フランクル曰く「幸福の追求は幸福を妨げる」 幸福のパラドックスだと

 

 「自分に与えられているなすべきこと、実現すべき使命に全力で取り組むこと-

 

 これが唯一の解決方法だ」と

 

 人間を本当に究極の所で救うものは、心の底から大切に思えるような思い出だ

 

 人間は孤独でなければなりません。孤独であってはじめて一人ではないことを

 

 ずっと一人で無かったことに気付くことができるのです --

 

 孤独になってはじめて自分との対話が相手の対話であることに

 

 ずっとそうであったことに気付くことが出来るのです

 

 

 どんなときも人生には意味がある。なすべきこと、満たすべき意味が与えられている

 

 あなたを必要とする何かがあり、あなたを必要とする誰かがいる

 

 その何かや誰かのために、あなたにもできることがある

 

 

 苦しみを苦しみぬけ。悩むべき悩みをとことんなやみぬけ

 

 悩んで、悩んで、悩みぬけ。苦しんで、苦しんで、くるしみぬけ

 

 その果てにおいてこそ、私たちは真の希望が届けられてくるのだから...

 

 

 「求めるな、自分に求められていることに、ひたすら応えていけ」

 

 

 「人間が人生の真実ー大いなる命の法則-に気付くことができるためには

 

 自我(エゴ)が粉々に粉砕されることが必要です」と作者は述べている

 

 

今ボンヤリと生きている現代の日本の若者はビクトール・フランクルの

 

「夜と霧」を読んで学ぶ必要があるのではないかとと思う

 

日本人の若者は厳しさの無い、快適な時代を過ごし過ぎたのではないか?