さて、突然ですが、●●●は何のことでしょうか?

 

 

 

正解は、地下鉄アートです。(写真は、T‐セントラーレン駅(T-Centralen))

 

スウェーデンの首都ストックホルムでは、ー部地下鉄駅でアートのような内装を楽しめます。

 

「世界一長い美術館」とも呼ばれています。

 

石灰質の岩盤をくりぬいて造られた駅が多く、天井や壁に個性豊かなアーティストの作品が描かれています。

 

1950年代から

「暗いイメージのある地下鉄を楽しさ溢れる場にしよう」

ということで一大社会運動がおこり、

公共事業の一環として、多くのアーティストが参加したそうです。

掘ったままの、でこぼこの形を活かした駅が多く、

まるで洞窟を探検しているような楽しい空間です。

 

通勤通学時間も、なんだか楽しくなってきてしまうかも? 

日本の殺風景な駅がつまらなく感じてきてしまいました。羨ましいです。

 

北欧の人たちにとって

アートとは、かしこまって楽しむものでなく、

すぐそこにあって、生活のなかで感じられるもの。

 


…とはいっても、時は冷戦真っただ中。もう1つの目的は、核戦争へ備えるため。

ほとんどの駅でエスカレーターは長く、地下のだいぶん深くにプラットフォームがあります。

 

外交に長け、中立国であり続けたスウェーデン。有事への備えもおこたりません。

私のなかでスウェーデンの国民性は、スイスの国民性と似たイメージです。

 
 

T‐セントラーレン駅(T-Centralen)

赤、青、緑の3つの路線が走るストックホルム最大の駅。

1957年完成。地下鉄アート発祥の地の1つです。

地下鉄めぐりをはじめるのならば、この駅を起点にするとわかりやすいです。

 

この駅の一押しアートはブルーライン(ストックホルムの路線には色の名称がつけられています)のホーム内にあるもの。

 

特にインパクトが強い作品が集まるのが、「ブルーライン」です。

ブルーラインの名の通り、青が印象的な美しい内装。

 

一駅ずつ下車して、駅構内を見て回るのも楽しいですよ。

 

 

 

ルードフセット駅(Rådhuset)

T‐セントラーレン駅のお隣です。

岩が茶色に塗られ、まるで本物の洞窟のようです。

 

 

 

 

赤い天井×水色の車両、そして電光掲示板の文字は黄色。

ポップな色合わせに遊び心を感じます。

 

 

 

ソルナ・セントラム駅(Solna Centrum)

上のルードフセットと同様、ソルナ・セントラムも洞窟のようなアートが有名です。

鮮やかな赤色に塗られ、少し、どぎつい雰囲気ともいえるかもしれません。

 

1970年代の工業化等の環境の変化と過疎をテーマにしたそうです。

赤×緑。

365日クリスマスカラーです。

 

 
 

ネッコルセン駅(Näckrosen)

1975年に完成。設計はLizzie Olsson-Arle
 
 
 
 
 
 
 
 
??? (申し訳ありません、どこの駅かわからなくなってしまいました…)
 
 
スウェーデン出身の有名人の写真展示も。
左の女性は美貌で名をはせた女優・グレタガルボですね。
 
 
 

ハロンベルゲン駅(Hallonbergen)

落書きみたいな絵がホームいっぱいに描かれた駅。

+ピンクの鉄柵。可愛いホーム。

スーツ姿のおじさまが歩いていると、場にそぐわないことこの上ないですね…(笑)
 
 
近隣の子供たちのイラスト。ほのぼの……
 
 
そして最後に私のBEST駅をご紹介。

ユニバーシテット駅(Universitetet)

ストックホルム大学の最寄り駅であるため、「大学」を意味するユニバーシテット駅と呼ばれるように。

スウェーデン出身の博物学者カール・フォン・リンネと世界人権宣言をテーマとしたアートが飾られています。

 

ホームの壁に刻まれている文字はスウェーデン語の世界人権宣言だそうです。

 
 
学生さんと思われる若者多し。
 
大学最寄りの地下鉄だけあって、イラストも知的です。
ずっと見ていても飽きません。
 
 
 
 
 
 
 
めっちゃ真剣に逃げる気になる非常口。
 
 
夏期(6‐8月)限定で、英語でのガイドツアーも開催されているそうです。アーティストの詳細やデザインの意図など、背景が聞けるともっと楽しめる気がしますね。
 
日本にも、草間彌生さんあたりが手がけた駅があったら、面白いかも? (怖いかもですね…)
 
ちなみに、地下鉄駅とくに中央駅ではスリも多いので、撮影時にはくれぐれもお手荷物にご注意を!

 
 
 
 
 
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