櫻井紗季さんの主演公演、劇団皇帝ケチャップの第13回本公演「選ばれるのはいつだって一人なんだから」。例によって、初日を鑑賞してきました。櫻井さんがTPDだった頃より、今の方がたくさん見ている気がする、、、、申し訳ない。さて、池袋は詳しいつもりだったんだけど、ここに劇場があったとは全く知りませんでした。なんの建物だかわからないような外観ですが、ちゃんとしたミニシアター。高円寺のファンファーレみたいな空間になっていました。今回、階段状になった客席はコロナ対策の仕切りで椅子がそれぞれ囲まれていて、ぶっちゃけかなり窮屈で、掃除道具のロッカーに閉じ込められたかのようです。でも、仕方ないですよね。主催する人たちは、本当に大変なんだろうとお察しします。

早めに申し込んだので、2列目の良いお席をいただけました。
高校3年生になって引退をする圧倒的な実力を誇った女子生徒会長の、後任を決める選挙をめぐってのドラマ。櫻井さんは、これまで生徒会副会長を務めてきて、今回、会長に立候補をしようとしている一人です。他にも立候補をしようとしている生徒がいて、それぞれの応援演説を引き受けた友がいて、野次馬的な報道部がいて、教員がいて。ちょっとした事件が起きて、それがたいへんなことに発展していき、、、。でも、最後は、櫻井さん=副会長の行動に救われて、あたたかなハッピーエンドをむかえます。
僕は、中学校で初めて、クラスを超え、学年を超えて活動する生徒会という存在を知って生徒会活動に首を突っ込み、やがて自分も生徒会長になりたいという野望を持って失敗して挫折、それでも「私はあなたに票を入れたよ」と言ってくれた生徒会書記に恋をするという経験がありまして、突然とそれを思い出してしまい、見ていて熱くなってしまいました。この舞台では高校という設定だったけれど、実際にあって良さそうな話が続いて、一緒に一喜一憂してしまいました。また、役者のみなさんが、みんな巧み。舞台の芝居って、こうやって伝えるだねと言う演技が、同じ空気を通して伝わってきました。全然、難しい話でもなく、教訓めいた話があるわけでもない。でも、心地よい話を見たなと思える舞台でした。櫻井さんの生徒会副会長は、彼女の人柄そのもののように感じる繊細だけどハートフルな人物で、当たり役だと思いました。本当に、高校生だったよ。
櫻井さんの、入場特典↑をいただきました。今年の櫻井さんの舞台、全部、良いです。櫻井さんきっかけで見に行っているんだけど、演目が面白いから良いもの見せてもらえたとなる。これまで、演技のお仕事に取り組んできたことが、成果になっているんですね。これからも良い演目に、たくさん出会えますように。