去年の10月、電撃的にひかれて通いつめたアンスリュームが、この日3周年を迎えるとともに黒木いろさんが卒業、天神・大天使・閻魔さんが新しく運営が作るライバルグループへ移籍、残る月埜ヒスイさんとちぎらさんは新メンバーを迎えて新生アンスリュームへの第一歩を踏み出す。このチームの持っている破天荒さがそれをあまり感じさせないからなのでしょうが、とても劇的なことがおきて迎えた、3周年記念公演 現体制ラストワンマンライブ 「アンスリューム‼︎‼︎」なのです。
KT Zepp Yokohamaは、この日初めて訪れました。オフィスやマンションの中に、突然とできたような場所なのですね。交通の便が良いのは、けっこうです。

コロナ禍のイベントの門限の関係で終演後はできないせいか、事前特典会が実施されました。これからの大切なワンマンライブの前に何を話したらよいんだろうと思いながらも、結局は今日は楽しみにしていることがこみ上げてくるのですね。

 

撮りおろしの写真が掲載された「月刊アンスリューム特別号」が発売されて、そちらのちぎらさんのページにサインをお願いしたくなりました。今日は列が長いからサインはチェキかどちらか一方にして欲しいとスタッフさんから言われてちょっと悩んだものの、やっぱり大きなところにサインして欲しく、このチェキにはサイン無し。でも、本のサインにはとびっきりのメッセージをちぎらさんが添えてくれまして、テンションが爆上がりしました。ありがとうございました。

閻魔さんは、とても優しい。天神・大天使・閻魔の確固たるスタイルを持っていて、常にそれを意識しているからプロフェッショナルだと思うのですが、とてもチャーミングな女性と両立しているのですよ。どんなことばを言ったら喜んでもらえるか考えちゃって僕はいつも上手くお話しできないのですが、いつも優しい。
「リハーサル、終わったんでしょ。ステージどうでした?」「やっぱりZeppはでかくて、たいへん」「4人だから、ポジションにつくのも距離があってたいへんそうね」「そう走りっぱなし」
で、「もう、あぶない。こける」と。うふふ、ナチュラル。
いろさんとお話ししたのは特典会の時間いっぱいいっぱいのタイミングだったから、まだ並んでいる人がいたので駆け足で思いだけお伝え。ステージを楽しみにね!
いよいよ、本番が始まります。僕は特典付きチケットだったので、入場時にTシャツをいただきました。このライブのための、Tシャツ。これを今日は羽織ることにしました。そして、初めてアンスリュームの現場に持ってきたペンライトを2本、右手に軽く握って、どきどきしながら開演を待ちます。
やがて、いつもオープニングとともに元気にメンバーがステージに飛び出してくる。そして1曲目は、
M01:アンスリューム大サーカス
今年になってMVが公開されたこの曲からスタート。見ず知らずの隣のオタクと電車ごっこ。1日楽しくいられそうな予感もする、最高なオープニング。この曲、メンバーがそれぞれに書いた歌詞がバラバラみたいに思えるけど、編集が上手でけっこう意味深げなことばが並び、なかなかの良曲です。

M02:コイテラセ
M03:無敵LOVERS
M04:DIE DIE 大天使
M05:ときめき死 (月埜ヒスイさんと天神・大天使・閻魔さんのユニット)
M06:君夢物語 (黒木いろさんとちぎらさんのユニット)
M07:おどりゃんせ!
3曲目と4曲目の間にMCをはさんで、各メンバーがフィーチャーされた曲やユニット曲が続きます。どれも、それぞれのキャラクターに良く似合っています。いろさんはチャーミングだし、ちぎらさんは意外とロックだし、月埜さんは楽しいし。そして、中でも閻魔さんの生誕に用意された「DIE DIE 大天使」が、非常に良くて、この日のパフォーマンスも抜群だったと思います。彼女が大好きだと公言しているアーバンギャルドの松永天馬さんの作詞作曲を実現したというのも、すごい。
 
お水タイムを兼ねたMCがあって、閻魔さんから「次の曲は、これが、私の最後の我がままです。」と紹介があって、
M08:ミーイズムがとまらない!
で、歓喜!
M09:メランコリー
ちぎらさんは、どうしてこんな歌詞が書けるんだろう。じっくり話を聞いてみたい。
M10:恋せよ!ぱらぱら半チャーハン
とにかく楽しい1曲。KT Zepp Yokohamaが、厨房と化して、全員で中華鍋を振りまくって美味しいチャーハンを作りました。フリコピもシンプルでしやすいし、バカになれるから、この曲大好き。
M11:ネバーランド
あー、いろさ~ん!
M12:だだだっ!!!!
コールができない環境になってから、アゲ曲で大切な要素はキッチュなフリにあるような気がしてます。かつてのももクロの「Chai Maxx」や「ピンキージョーンズ」、近ごろではTask have Funの「3WD」なんかもそうかと。アンスリュームも、それが上手で、この曲もそうよね。はしゃぎまくって、このブロックが終わりました。

---メンバーが捌けて、バックスクリーンに映像が投影されました---
お披露目から始まる、これまでを振り返る映像。BGMに使われていた「明日世界が消える前に」が、1年前のO-EASTのワンマンライブをもって解散になるかもしれない、そんなときの別れを歌った曲であることが明かされました。

M13:さくらブロードウェイ
エモーショナルな名曲だと思います。今年の大阪でのMAWALOOPで名演を披露したのですが、この日はライブの終わりが近づいてきたことも予感させて、より万感の思いが強く聞こえました。
M14:口下手ナイトメール
こちらは月埜さん作詞の、切ない歌。もう、胸が詰まってきている。
そして次の曲のイントロ。。。閻魔さんから、「来てくれてありがとう。アンスリュームを愛してくれてありがとう。でも、もうすぐさよならだよ。」と告げられます。
M15:今夜は世界のまんなかで
lalalalala~lalala、、、と最後に繰り返されるのですが、本当は会場中一緒に歌いたいところ。心の中で、割れんばかりのみんなの声と自分の声が響いていました。
M16:明日世界が消える前に (2022 ver.)
前日に最後のMVとして公開された映像がバックスクリーンに流れて、このアレンジで初パフォーマンス。
さっきの映像で、解散の危機のときの曲であることが明かされていたから、切なさが込み上げてきて、どうにもちょっと高揚していました。いよいよ終わりなんだと。。。
 
ステージは暗転。スクリーンも暗いまま。そこに「天神・大天使・閻魔」と白抜きの文字だけが浮かび、彼女からのメッセージ音声が会場に流れました。「黒木いろ」「ちぎら」「月埜ヒスイ」という順番で、それぞれがそれぞれらしい、そしてとてもストレートなことばで、今の思いが語られて行きました。4人とも、とても気持ちが伝わってくるメッセージで、月埜さんの並々ならない決意で終わったとき、会場が静まり返っていました。声を出すこともはばかられて、物音をたてることもできない状態だったのです。
 
何分くらい経ったんだろう、SEがかかってステージに明かりがつき、「お前ら何めそめそしてるんだ?」と閻魔さんの声が聞こえる。そして始まる、
M17:アンスデーム
君臨、君臨、くりりり~ん。Zeppに君臨。メンバーの紹介パートがあるんだけど、これも最後なのかと、きゅんきゅんしました。
M18:はいどあんどしーく!
どんどん、クライマックスがやってくる。
M19:にゅーかおすっ!!!!
いよいよ、最後の曲なんだって!
アンスリュームの楽しさがつまってる、今、最高に楽しい曲の一つ。サビで特効の4色のテープが吹き出す。ラスサビで跳ぶ、跳ぶ、会場中でマサイ。楽しくて楽しくて、笑いながら、ちょっぴり目頭を熱くして、僕も跳び続けました。本当に、カオスな空間がここにありました。
 
これで全部終わっちゃったとMCがあって、花束がプレゼントされて、会場で写真を撮って、ちょっとまたセンチになって、メンバーが帰って行きます。
満を持して、ここでアンコールをクラップで発動。メンバーが勢いよく飛び出してくると思いきや、けらけら笑いながら登場。「さっきのパートがアンコールだったんだよ」「アンコールの呼び出しを待っていたら、お前らシーンとしてて、ふざけんなよ~。www.」 えっ、さっきの音声メッセージが流れたときが、本編の終了だったの?なんか胸いっぱいになって静かになっちゃったし、気が付かなかったよ~~~。なんとも、アンスリュームぽいエピソードになりました。
 
そして、ダブルアンコールとして1曲。
EN.神様共依存
僕が一番聞いていない、アンスリュームデビュー曲。みんなで決めたデビュー曲だけど、あんまり好きじゃないって言っちゃうところが、アンスリューム。
 
最後はみんなニコニコになって、無事歌い終わってしゃべっていたらステージ照明落ちちゃって、「もう時間でダメなんだって」。なるほど、コロナ禍の対策で21時までなのか。客席のペンライトの明かりがイルミネーションみたいとか言っている間に、マイクも落ちてしまいました。会場にいたから、肉声でバイバイが聞こえたけれど、強制終了で終演するという、ずっこけて終わったこともとてもアンスリュームらしくて、ステキに楽しかったです。
 
ありがとう、アンスリューム。
 
 

 

大切に、きれいに集めた特効のテープと、ちぎらさんのサインが中に入っている「月刊アンスリューム」、入場特典のTシャツ。3年の歴史の中の、最後の半年にも満たない時間しか一緒にいられなかったのですが、出会えてよかったと思っています。楽しかったよ~。これからも、みんなにハッピーがありますように。

終演後は、お世話になっているお友達と晩御飯して、感想戦。いつも、ありがとうございます。これこらも、よろしくお願いいたします。