すっかり生活が変わってしまって、もう半年以上ですか。そんな中、少しずつ新しい生活様式への取り組みが始まって、たどり着いたライブ。「ちゅうおん」のコンセプトは、膨大なエビ中のレパートリーの一部を、街中を離れた野外劇場で椅子にでも座って、じっくり歌とパフォーマンスに浸る楽しみ方をして見たらどうよ、きゃっきゃ騒がなくたって楽しいかもしれないよ、ってなものだと思っているので、今の環境にはベストマッチですね。なんか、GIRLS' FACTORYを思い出すのですよ。いろんなフォーマットで楽曲を楽しむって、楽しい。

 

唯一、雨が心配されていたのですが、大雨だの大雪だの、エビ中さんにはいろんな経験をさせていただいて来ているので、何でもござれという感じで前日からワクワクが止まりません。連休明けの水曜日に重たい重たい商談があって、その提案資料がまとまらなくて金曜日のお仕事が終わらないんだけど、もうお仕事する限界だったので、焼酎のトマト割りを飲んでおうち帰って準備をしておりました。



 

そして当日、池袋から西武特急「ラビュー」に乗車!うわー、遠足への興奮、爆上がり。



足元まである大きな窓のせいで宙を走っているようで、椎名町とか東長崎とか、どうってことない駅もなんか違って見える。(言い過ぎ。)バッテリーを消費するアプリが多いから、全席、コンセント付きというのもポイントですね。特急料金は充電代だと思っても良いくらいです。

 

唯一の心残りは、この日、メンバーの生誕を兼ねたソロコンの一般売りが10時からあったことで、西武秩父駅ではスマホと獲得するファミリーの姿がチラホラ。負けました。生まれて初めて、安本さんのソロコンに行けそうも無くなってきましたが、そんなこともあるんでしょう。S★スパイシーのラストライブに真山さんとサプライズ登場したときにも、ちゃんと現場にいたのに(笑)。

歌でも芝居でも、表現をする安本さんが、大好きです。いろんな影響を受けることもあるかと思いますが、素晴らしい仲間にも恵まれているように感じますので、あまり気兼ねすることなく、思うがままの活動をしてもらえたらと思っています。

 

悲しみに打ちひしがれているがれている僕の涙で、西武秩父駅は10時過ぎから大雨でした。「今日は覚悟がいるな」と思っていたのですが、2年ぶりに帰ってきた秩父ミューズパークが近付いてくると「ちゅうおん」への期待が高まり、今日、安本さんの歌が聴ける喜びの方が勝ってきました。僕も根性が足りない。なんとか天気がもちそうな気配。売店は密を避けるためお休みするという発表が早々とあったので、お昼ごはんも晩ごはんも用意して来ましたよ。サンドイッチを噴水のほとりでいただきながら、心地よい空気に身をゆだねて開演を待ちます。

 

さあ、いよいよ「エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して『ちゅうおん』2020」、19日の第1部が始まります。円陣を組む彼女たちの「ここはどこー!」「ちちぶー!」声が聞こえて来て、いやが上にも心が高まります。この時が、帰ってきた!!!

 

いつものように、セットリスト第1曲のイントロ演奏が先に入場している生バンドによりスタートして、ひとしきり盛り上がってきたところで私立恵比寿中学の6人が登場します。僕は芝生席でしたがPA卓のテントの上からステージを見下ろすような場所、邪魔にならないよう僕の前はぐっと間が開いていて人がいなくて、さらにセンターだったのでいい具合に音が飛んできて終始ご機嫌でした。

 

M1.風になりたい(THE BOOM)

天国じゃなくても 楽園じゃなくても あなたに会えた幸せ感じて 風になりたい

彼女たちに出会ってからこんなに時間が開いたことは無かったのですから、ウキウキとしたリズムに揺れながらも、きゅんきゅんしていました。本当に幸せ。


M2.君のままで

安本さん。あいさつ代わりの1曲ですね。うれしかったよ。

 

M3.自由へ道連れ(椎名林檎)
M4.SHAKE! SHAKE!

自由への道連れは、もう完全にエビ中さんのレパートリーになりましたね。アイドル曲に昇華させたセンスが凄いなあと、音楽スタッフさんをとても尊敬しています。


M5.誘惑したいや

僕の人生の中で、もっとも重要な曲のひとつ。楽曲の理想形。もう、聴けただけで十分。何も言えない。


M6.感情電車

小林さんの、ほっこりした温かさがこぼれてくる名唱。二十歳になって、安心感が増したかな。


M7.23回目のサマーナイト

本来は夏の「ファミえん」のための新曲が、秋の「ちゅうおん」で初披露。しかも、バラード調でしっとりと。みんなあのMVを知っているからね、

https://youtu.be/YvuvOeG52Fc

 

ちょっぴり大人になって、「誘惑したいや」から「23回目のサマーナイト」への変化も感じてしまって、僕は切なくてたまらなかったよ。


そして、ちゅうおん恒例の、それぞれのソロカバー曲のコーナー。


M8.ノーダウト / 真山りか(Official髭男dism)
M9.タマシイレボリューション / 星名美怜(Superfly)
M10.Wonderland / 柏木ひなた(iri)
M11.金木犀の夜 / 安本彩花(きのこ帝国)
M12.糸 / 小林歌穂(中島みゆき)

M13.愛のために / 中山莉子(奥田民生)

 

みんなの個性、全開で、とても楽しく素敵な時間でした。みんな声がしっかりして、これは努力の賜物だなあと、いつも思います。真山さんはパワフルだし、星名さんは何やってもちゃんと美怜ちゃんになるし、柏木さんは金髪になって孫悟空のようだし、安本さんは少し冷めた感じにぞくっとしたし、小林さんに優しく寄り添われたら泣いてしまうと思った。

 

でも、中山さんが、ハートに伝わりすぎて凄かった!勝手なことを言うと、この人はエビ中の中で異質な歌を歌う人だと思っているのです。最近はちょっと違うかもしれないけど、歌い出すとぶちゃいくになったりするんですよ。かつては顔に大きく「いっぱいいっぱい」と、はっきりと太字で書いてあるような感じだった。それが何だか、吹っ切れだして、想像していなかった世界に飛んで行ってます。(キャラクターは違うけど、大王イカで一緒だったかのんさんも振り切った感じがちょっと似てる。)今回は、奥田民生のなんかでれっとした男くささと反骨的な感じが、中山さんのぶっ壊してやるパワーに共感したかのようで、とても楽しく拝見しました。孫悟空がケタケタ喜んでましたが、しっかり可愛いところも、もう完璧。

M14.紅の詩
M15.バタフライエフェクト
M16.ちがうの / スターダストライト

 

昼の部の「ちがうの」が、良い、良い、とても良い!ちが~うの、ねえ、ちが~うの、ねえ♪って、ぶんぶんいやいやをするのが大好きなのですが、バンドアレンジのはまり方が素敵。ちょっと変わったコード進行も、カッコよく決まってました。

夜の部は、スターダストライト。「いつまでも君と輝くよスターダストライト」 日が暮れてきた野外劇場で、本物の星屑の下で聴くこの曲は雰囲気満点、満天?でした。天気が良ければ、もっと見えたのに残念。


M17.まっすぐ
M18.踊るロクデナシ

M19.頑張ってる途中 / 星の数え方
 

19曲目も、昼夜で入れ替えでした。星の数え方も、夜を意識したんでしょうね。天気が残念でいたが、三声のコーラスが心地よくちょっと比較する存在がいないチームになったなあと思いながら聴いていました。

M.20 23回目のサマーナイト

最後にもう一度、今年のエポックメイキングな一曲をアップテンポで。アンコールは無し。

今年は二日目の夜の部をフジテレビnextで生中継してくれたので、諸事情で参加できなかった二日目を一杯飲みながら後日録画で見るという贅沢もできて、ありがたいです。会場は駅から遠いので、来場者向けのバスも用意しないとならないし、会場のセット、バンドなど、いろんな準備と、かつコロナ対策など、大変だったかと思いますが、とても良いコンテンツを楽しませていただきました。

また、ぴあのリセールって、良い仕組みですね。チケットが上手に回って、行きたい人はみんな行けたんじゃないか。いろんな運営さんが、効率的な活用を考えてもらえると、うれしいです。

 

また、私立恵比寿中学の音楽に触れる機会が、ありますように。

(写真は、ナタリーさんとか公式ブログとかと自分が撮ったものです。)