リレー小説 第4話 | 『ババン子ブログ』
2011-10-03 19:11:46

リレー小説 第4話

テーマ:ブログ
プロローグ第1話第2話第3話



***



ポン王妃が運ばれるはずだった部屋へと急ぐ。
馬渡は怒りの勢いに任せて扉を開いた。

「な………なんだ、コレは」

「見てわからない?」

「嘘だ…ここは確かにポン王妃が運ばれる病室だった…はず……」

目の前に拡がる信じられない光景に、馬渡は膝から崩れ落ちた。
♪いか いか いか いか八戸の~♪
♪いかはすごいぞ日本一♪
♪いかよ いかよ いかよ いかよ♪
室内には聴いた事もない曲が流れている







「あなたが驚くのも無理はないわね。だって、今ここは『おいでやんせ八戸フェア2011 in 聖マリアンヌス医科大学病院、高度救命救急医療センター』開催中なんだから」

「いや、驚いてるのは馬渡さんだけじゃないですけど…」

久田須も同じくこの光景に驚いていた。
広い室内には出店が8件。
どれも八戸の特産品を扱っているらしく、賑やかにのれんやのぼりが飾られている。
しかし、店の賑やかさに反し、人気の無いひっそりとした室内は異質だった。



~~~向かいのビルのエレベーター内~~~



「……………(そ、そうだよな)」

「……………(1階まで一緒だよな)」

「あ、あのさ…Y=Bach」

「な、なに?Kossy=Antoinette」

「馬渡が言ってた『少女の話』は本当…か?」

「あの話真面目に聞いてたの?嘘嘘。あの人結構平気で嘘つくよ。」

「えーマジで?返して俺の涙。」

「自分で言ってたじゃん。『ハッタリ、マッピー』って。」

「でもお前も泣いてたじゃん!」

「フランダースの犬の最終回。ってワードで泣いた」

「あーそれはなんか分かる気がする」



~~~再び病院~~~



「八戸に来なくても美味しいせいべい汁(小s…醤油味)を……関西に住む彼女の夢はもとい、ハートウォーミング感はクリアー」

嬉しそうにせんべい汁(小s…醤油味)セットを抱くボケラッタ。

「これの何処が美味しいのか、私には全く理解できませんがね…すき家で牛丼食ってる方が絶対旨いのに」

狙撃によって穴の空いたカーテンから、割れたガラスを踏みしめる音と共に
一人の女が現れた。

「お前は…」

女の顔を見るなり、馬渡は悔しさから歯を食い縛る。

「ババァーーーンッ!!!先日は“医療センターの見取り図”を高額で買って頂き……ありがとうございました」

「…………ババン田ババン子!!」

「まさか、情報屋の取引相手が自分だけ。と思っていたのですか?私はお金を頂ければどんな情報でもご提供しますよ♪」

「例えば…、私の同僚の男の子がスベった時、それを取り戻そうとしてまたスベったり。三國無双5貸したら、蜀陣営の武将になった妄想の話(カメラワーク込み)を小1時間してくれたり。

「え?何ですかその情報…」

おもしろいボケ1つ要求したら、勝手に3つ4つボケるから、黙って泳がせておこうとか…そんな事が日常茶飯事!」

「誰も報酬渡してないのにどんどん同僚の男の子の情報を…。」

「黙りなさい!私はもう、前回からの無茶ブリで傷を負っているのよ!」

「同僚の男の子関係ないじゃん!理不尽だ…鬼だよこの人!」

久田須は思った。
もう、馬渡さんに勝ち目は無い。と

「話が逸れたわね。まぁ、それもこれも。ケンスケ=ファン・ガッツの“ボケラッタさんは関西圏の職人さんだよ”が無ければ、この状況は作り出せなかったでしょう。女性はね遠方主催の物産展に弱い生き物なんですよ!!大京都展しかり、全国うまいもの市しかり!!」

久田須は思った。
やばい、そうでもない。と



~~~向かいのビルのエレベーター内~~~




時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。

「おい、Y=Bach」

時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。

「なに?Kossy=Antoinette」

時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。

「お前の携帯鳴ってる。」

時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。

「あ、ホントだ。」

時は・・・ピッ

「もしもし?こちらY=Bach」

〈フゥーッ!!(裏声)小生だ〉

「姐さん!?なぜ貴方が!?」



~~~再び病院~~~



「クソッ、お前一人でここまで出来るはずが無い…」

馬渡の言葉にババン子はニヤリと笑みを溢す。

「お前のバックには一体誰が!!!」

「バック…?そんな事、プロローグ前から分かっていた事…」

「何!?」

「私のバックには…彼がいるのよ。ハッタリ、マッピーさん♥」

その言葉と同時に姿を現したのは

「セ、センター長…!?」

「俺のハッタリが何処まで通用するか、ヒヤヒヤしたよ」

「センター長!ポン王妃の意識が戻られました!!」

「そうか。時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。

日輪井はそう呟いて、看護婦の後を追って行ってしまう
ババン子の拘束を解こうと暴れる馬渡
反対の腕を拘束する久田須
物産展に夢中のボケラッタ
知らぬ間に辱めを受けた同僚の男の子
まだ1階に着かないエレベーター
今頃カツ丼食べてるのかな?ファンガツゥ~


そして…


時は来た!・・・・・・・・・それだけだ。
事件の関係者が口を揃えるこの言葉。
その言葉の意味が、まさかあの人の口から語られるとは、
この時の僕は想像もしていなかった。


<第5話へ続く>

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