小楊子山に行ってきた。
縦走路からみえる独特の形。ここに登った人の記録が見つからず、ルート取りから検討する必要があった。最初に考えたのは栗生岳から尾根筋を下るルート。しかし、下記ブログを拝読して即却下。とても私の手に負えるルートではなかった。
『青い惑星の片隅から』
http://d.hatena.ne.jp/seishu/20071021
http://d.hatena.ne.jp/seishu/20071021
次に、投石平から沢筋を下降、小楊子川右俣を渡渉後、中島の頭と小楊子山の間にある沢を登り小楊子山北側を回り込み山頂を目指すルートを考えた。栗生浜~旧中間歩道~宮之浦岳~大川海岸に至るゼロtoゼロの途中に小楊子山登頂を挟んだ山行計画を作成し、屋久島に渡った。
ところが、山行を翌早朝に控えた夜、よろん坂に知人のガイドさんがやってきて、私に新情報を話して帰っていった。それは、「宮之浦岳山頂から小楊子山へ真っ直ぐ続く踏み跡があり、片道90分で行ける」というものだった。
その情報は非常に懐疑的なものであったが、同時にどこか心躍るルートでもあった。明日から山に入るという者に対してわざわざ嘘を伝えに来たわけでもあるまい。よし、その夢幻のようなルートに挑戦してみようということになった。
天気予報では、安定した天気は翌日1日しかないようであった。旧中間歩道を歩いているうちに前線が通過してしまうととても小楊子山に到達できない。そこで、計画を根本的に見直し、日帰り装備で小楊子山に挑戦することにした。決定は前日の深夜。翌日午前3時に出発と決め、大慌てで準備をやり直した。
装備はできるだけ軽量化を図ることとした。本音を言うと行動食のみウエストバックに入れてほぼ空身で行きたいところだったのだが、これにロープとフリースを加えた。ナイフ、ライター、ストーブ、レインコート下は持っていかなかった。
【装備】
8mm×20mロープ、食料、ナルゲンボトル500ml
フリース
ヘルメット、サングラス、皮手袋、スワミベルト、カラビナ、エイト環、シュリンゲ
コンパス、地形図、GPS、時計
アウター(上)、 Tシャツ、パンツ
37リットルザック、防水カメラ
【装備】
8mm×20mロープ、食料、ナルゲンボトル500ml
フリース
ヘルメット、サングラス、皮手袋、スワミベルト、カラビナ、エイト環、シュリンゲ
コンパス、地形図、GPS、時計
アウター(上)、 Tシャツ、パンツ
37リットルザック、防水カメラ
※
実際に行ってみての反省。ロープ20mは短かった。鋸か鉈があるといざと言うときに安心。ライターは必要。日帰りピストンは時間的にタイトなのでツエルト、シュラフカバーは持っていったほうが良い。
※
宮之浦岳から小楊子山に至る「真っ直ぐ続く踏み跡」は無い。20年前には似たような道があったそうだが、それは栗生岳から。
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上から小楊子山を目指すのであれば栗生岳からが良い。ピストンの場合登り返しは非常にキツイ。帰りの体力を計算に入れて下りること。