ジェクシー!/スマホを変えただけなのに | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Jexi
監督:ジョン・ルーカス/スコット・ムーア
キャスト:アダム・ディヴァイン/アレクサンドラ・シップ/ローズ・バーン
配給:ライオンズゲート/CBSフィルムズ/ショウゲート
公開:2020年8月
時間:84分




今夜紹介するのは『ジェクシー!/スマホを変えただけなのに』。日本語のサブタイトルのネタ元は明らかに『スマホを落としただけなのに』だし,監督のジョン・ルーカス&スコット・ムーアって名前も,有名監督の名前を混ぜくった感があるが,実はこの2人,ヒットコメディ『ハングオーバー!/消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2010年・ワーナー)の脚本家で『21オーバー/最初の二日酔い』(2013年・レラティビティ)で監督デビューもしているコンビだ。

ポップ・カルチャーのネット記事を書く“チャターボックス社”で働くフィル(アダム・ディヴァイン)。スマホ依存症で,友だちも恋人もいない冴えない日々を送っていた。そんなある日,街でぶつかったケイト(アレクサンドラ・シップ)という女性と話していると,背後から自転車に衝突されスマホが壊れてしまう。機種変したスマホに搭載されていたのは“ジェクシー”という女性タイプのAI(声:ローズ・バーン)。フィルは,何の迷いもなくそのライフコーチ機能を承認する。

フィルの個人情報を全て知っているジェクシーの少々アグレッシブすぎるサポートに面食らいながらも,ジェクシーのおかげで確実に生活は改善。ついには念願の恋人もでき,すっかり有頂天になるフィル。すると突如ジェクシーは嫉妬に狂い,上司のカイ(マイケル・ペーニャ)に暴言メールを送信,銀行口座からは預金が流出,秘密の写真を社内に一斉送信など,常軌を逸した暴走でフィルを振り回し始めるのだったが…。

よくあるサスペンスSFチックな“AI暴走モノ”を予測していたら,見事に裏切られた。かと言って,ドタバタ大騒ぎなわけでもない,実にバランスの取れた作品。登場するキャラと,ジェクシーと,下ネタありのストーリーが絶妙のバランスで調和された,スマホ世代の大人向けコメディ。

ジェクシーのジェラシーが,次第にいじらしくさえ感じられるから不思議。個人的には好きな1本だ。


映画クタ評:★★★★


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