いやー、多分10年以上に及ぶベレーザ観戦史上、最低の内容ではありました。

スコア的には過去にもっと開いた負け試合はいくつもあるんですが、やられっぷりと言う意味で。

選手は全力を尽くしたし、監督も最善は尽くしたことはよく伝わってきました。

だから怒りは感じないし、悲しくもない。うーん、ただ、寂しかった。


とりあえず、率直な感想から。

これだけ一対一で負けてたら、こうなるわ。球際でことごとく負け、浮き球の奪い合いでもことごとく負けてた。前半の海青選手の足の引っ張り具合はかなり痛かったけど、本来ならチームに落ち着きを取り戻すはずの、イワシさん、土光選手、曽山さん達がそろって冷静さを欠いたプレーをしてしまった。

こういう試合では、たとえ、ぶっちーやドラゴンがいても結果は変えられなかったと思います。

球際でことごとく負けた理由は、一言で言えば、鍛え方の問題。スピード、スキルで湯郷の選手の方が上回っていた。

今のベレーザは、貴族(ダイレクトパスをつなぐこと)になることに夢中になった結果、武士の魂(仕掛け)を忘れてしまった平家かもしれない。

みんな昔は、「仕掛けて勝つ」ことに夢中だったろ?「仕掛けられたら絶対止める」ことが快感だったろ?

それが今はダイレクトパス一辺倒で、「相手を崩す」ようなドリブルは皆無。もっとも、今のようなコンディションで「相手を崩す」ドリブルにチャレンジしたら、すぐに奪われて逆にピンチの起点になっていたはず。普段から「仕掛ける」鍛錬を続けていなければ、通用するはずがない。

ただ、今一番危機的なのは、仕掛けるドリブラーの不在より、相手の仕掛けを止められないディフェンス力の低さ。仙台はおしゃれなパスをつなごうという色気があったから露呈せずに済んでたけど、この日の湯郷はボールホルダーが揃いも揃ってゴリゴリ仕掛けてきた結果、見るも無惨に千切られっぱなし。

バーの神様に3度も助けられながらも勝てなかったのは、本当に弱かったということ。

ここから神戸に引き分けた千葉に週末どんなことになるか。

予想するのは鬱陶しくなったのでしないけど、このまま、ベレーザもヴェルディのようになってしまうのか、それとも、やっぱりベレーザはベレーザであり続けるのか、真価が問われる五井、見届けさせてもらいます。