明日成人式を迎える君へ

親から見ればよくぞここまで大きくなってくれたと思うし、どれほどの感激を持って見ても、本人はこれから先の就職、結婚などの心配がつきまとう。

望洋たる先を思えば、明日の成人式など人生に特別な感慨などあるはずもない。

今日と変わらぬ続きがあるだけと思うかもしれないし、そのとおりだけど、聞いて欲しい事がある。

まもなく、自分と友達と家族という とても狭い範囲から、社会という大海原に船を乗り出して自分で舵を取り航海していく。

今まではそこに生まれたという運命の川を下っていた。その親の元に生まれたから親の庇護で、良いも悪いも親が主だった。でも、これからは、全ての判断が君に任せられる。
準備など、どれほどしたって間に合わない。何が起こるのか分からないのに、なにを準備すれば良いのか分からない、恐ろしいことに自分はどんな才能があるか知らない。自分は何を望まれてここにきたか知らない。だから自分が何をしたらいいか、まだはっきりしとした答えなどを知るべくもない。

自分の運命と言うものはあるんだろうか?宿命と言う筋書きがもう決まっているなら努力などしたしても無駄なのではないだろうか?と投げやりになったりする。


自分が自分をどのように導いて行ったらいいんだろうか?その答えの正しさは誰が教えてくれるんだろうか?

ひとりの人間として愛されて幸せに生きていくには、どのように一歩を踏み出せばいいんだろうか?

詩人が「君の前に道はない 君の後ろに道ができる」と教えてくれた。

君よ!悩める君よ!

私もかつてそうだった!
そして今もそうだ!

自分はこの世にたった1つのものだから、
誰かの道とは違う道だ、それだけ覚えていればいい。



だから、私がかつて選択したことだけを記しておこう。

分かれ道に立った時、難しい方、困難な方を選んだらいい。

そんなバカなと思うかもしれないけれども、それそれが望んでいるものを確実に楽しく見つけられる唯一の道なのだ。

途中で出会う人には親切にしたらいい。出来る限り誠実でいるがいい。  

ノロマだと思われようが丁寧にやったらいい。
そのうち素早く丁寧にできることができるようになる。それが分からないといつまでも取りこぼしの人生になって行く。些細なことだが大切なことことだった。

それが自分の人生を楽しく豊かにする質と量を決めて行く。

君よ、
友達の人生をどんなに羨ましく思っても、
友達がどれほど先を歩いているように見えても、実は道に迷っている途中なのだ。

君よこの宇宙の中心は君だよ。

不安に苛まれ、道に迷ったときは
君の中の「愛と真心」に立ち返ればいい。
それを道標に生きていけばいい。

苦しい時、もっと大きな視座を待つがいい。

君はオーデションを何回も受けて、やっと勝ち取った映画の主人公なのだ。
そして映画監督であり、脚本家なのだ。

主人公が人生に苦しんでいる時、監督である君はどんなことを話させるのか?
同じように苦しんでいる友人にどんな言葉を与えるのか?
君はスタイリストで主人公にどんな服を着せて、どんな化粧をさせて、どんなものを持たせるのか、全てをを選ぶことができる。

私たちはその映画を見て、君の苦悩を一緒に味わい、君の笑顔を見て感動し、君の恋愛を一緒にドキドキしながら見守る。

君が今まで見た、ドラマ、映画、小説などで感動する場面ってどんな場面だった?

主人公が苦しさや辛さを体得して必死の努力や、正直に生きることや、弱い者や動物を愛することや、真実の愛に目覚めていくプロセスではなかったか?

今までは映画のプロローグに過ぎない。君の人生はまだほんの序章に過ぎない。

本当に楽しみはこれから始まるのだ!

その脚本は君が自由に書いていいのだ!
苦しい時が映画のクライマックスさ!

君にどんなセリフをしゃべらせる?
どんなふうに君を勇気づけていく?

どんなふうに人を愛していく?
どんなふうに真実に目覚めていく?


自分が自分の人生を監督していくのだ。
ストーリーは自由に書き換えられる。

どんな冒険も、恋愛もありだ!自分が作詞、作曲し歌い踊り、コメディも全部ありだよ。

人生で君はアカデミー主演女優賞で主演男優賞を受ける。全ての賞を総なめで受賞しレッドカーペット誇らしく歩いているだろう。


君よ、
君の前にいるものは、君が主人公の映画のスタッフだ。どんな素晴らしい人、もの、こと、すべて君のために用意されたものだ。

授賞式にプレゼンターとしているのも実は君だよ。君は君を誇らしく迎えることだろう。

君よもう一度いう。誰かが決めた正しさではなく、本に書いてあった誰かの人生の上なぞりではなく、愛と真心だけを判断基準にして進んでいけば良い。

スリルとサスペンスに満ちたこれからの君の人生。そこを生きることほど楽しいことはない。

君は自分の人生の主役となって、苦しみ、人を愛し「愛と真心」生きるきることだ。


ここまで来た私が、20歳の自分に贈る言葉だ。
明日の成人式に贈るはなむけの言葉だ。


万謝🌅