6歳、年長さんの娘が年中さんの頃に、幼稚園で先生が読み聞かせをしてくれた本。

幼稚園が舞台のお話です。100ページ近くありますので、娘の幼稚園では、先生は何日かにわけて読み聞かせをしてくれていたようです。

何度読んでも面白いようで、娘は年中さんの読み聞かせ以降、何度か図書館で借りています。

 

 

たけしとようこは、段ボール箱でロボットを作ります。

完成して、紙で作ったロボットだから、名前はカミイと名付けました。

すると、カミイが返事をしました。

「ぼくは、ひとになまえをおしえてもらうほど、ばかじゃない」

下がり目の泣き虫に見えるロボットは、大変ないたずらでわがままロボットだったのです。

小さな子の象のぬいぐるみを取り上げるわ、砂場で喧嘩するわ、幼稚園の劇をぶち壊すわ、トラブルに続くトラブルの連続。

たけしとようこや、クラスのお友達みんなと一緒に、泣いたり、笑ったり、怒ったり、喧嘩したり。でも、わがまま放題だったカミイ自身も少しずつ成長していきます。

 

トラブルが発生したら子供たちの間でなんとか解決しようとして、一生懸命考えたり、意見を言い合ったり、ルールを作ったりして、試行錯誤して成長していく子供たちの様子が、年中さんから年長さんにかけての子どもたちの様子に重なります。

子ども本人も、自分ごととして読み込んでいける内容だなと感じました。

 

そして最後、衝撃的な出来事が起こりますが、奇跡も起こります。

これはちょうどこの年代の子ども全員に、読み聞かせして欲しいなぁ…。

毎回、最後の最後を読んでホロッと涙しながら感動する母でした。