おはようございます

いつもお読みくださり

ありがとうございます


六月博多座大歌舞伎

昼の部

義経千本桜〜すし屋

感想です🌸


天井席、見切れ有りなので

簡単に感動したところだけ!


この日客席を見渡すと

一階席がうまっていて二階席は前方二列以外はスカスカ、三階席もほどほどという風に見えました。歌舞伎座も二階席がなかなか埋まらなくなってしまったけど博多座もなのかと思いました。けれど一階席のにぎわいが上の階にも伝わるのか客席の雰囲気はさみしいものではないのが印象に残りました。



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アニメ【平家物語】で

平維盛の戦での姿や

出家と入水を見ていたので

ああ、なるほど…!

という気持ちで

はじめてこの演目の維盛さんを観ることが出来た気がします。なんでこんなに柔らかい優しい雰囲気なのかなあと思っていたけどちゃんと(?)物語が活かされてるんだなあと。。。私は歴史もかなり疎いので💦アニメありがとうです。


「実は生きていた維盛」はすし屋の奉公人 弥助に身をやつして匿われています。そのすし屋の娘・お里は彼の正体を知らないまま彼に惚れ込んでいます。ぞっこんです。


時蔵さんの維盛は彼の根っこの明るさの力なのか、語弊がかなりあると思うけれど程々にチャラそうというか…(「チャラそうに見えて実はそうじゃない設定キャラ」的な雰囲気と思った私の謎思考回路)…ええーと、打ち解けやすそうな雰囲気と言えばよいのかな?それがあって梅枝さん演じるお里との精神的な距離感も今まで印象持ってきた維盛よりくだけた関係性に見えました。時蔵パパの心が滲んでいたのかも。梅枝さんとお芝居するの楽しげな様子と思いました。ここで二人のイチャイチャが楽しげなので後半なんでこんなに態度が変わるんだろか?となって伏線がはっきりするような印象でした。


今回座った席の眺めだと弥左衛門と会話する場面で奉公人・弥助としてのお顔から平維盛にもどる時蔵さんの表情の変化がよく見えて面白かったです。


妻の若葉の内侍、公達六代との再会場面では六代を抱き寄せるようなところでの表情がよく見えて優しくて再会の喜びがじっくりと感じられきゅんとなってしまいました。


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若葉の内侍を米吉さんで

米吉さんにロリ可愛いイメージを持っていたので思いがけなく子を持つ女の美しさを発揮していてイメージ変わりました。思い込み良くないですね。反省です😌


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奉公人・弥助じつは平維盛にぞっこんのすし屋の娘・お里を梅枝さん。菊五郎さん演じる権太の妹役です。弥助大好きがあふれてて好き好き行動積極的でかわいいお里。弥助と夫婦になれると信じていたので夫婦になったら私達こうしようね!ってシュミレーションを弥助とするところなどほんと可愛い。梅枝さんこの演目でも実に生き生きとして素敵でした。時蔵さんのところで書いたように時蔵さんとのやり取りは二人楽しげでした。お兄ちゃんにビビビってするところはおさなげな可愛さが出るというより、ほんのりともっと大人な女性の雰囲気が出たビビビと感じました。


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菊五郎さん演じる権太の母、弥左衛門女房のおくらを橘太郎さん。昼夜で橘太郎さんのお父さん役お母さん役を観ることが出来て面白かったです。お得な気持ちになりました。


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すし屋の主の弥左衛門を権十郎さん。博多座でこうしてたっぷり権十郎さんを味わうことが出来て嬉しかったです。やはりお声の良さを感じてホクホクした気分でいました。

花道がよく見える席だったので梶原たちに囲まれる様子がなんとも哀れに見えて見切れもあるけど花道が見渡せる席も良いものだなあと思いました。


実は弥左衛門は若い頃は海賊だった設定をいつもすこんと私は忘れてしまうのですがそれをたっぷり強く意識してもいつかこの演目観てみたいなと思います。(←という何度目の反省なのか私)


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芝翫さんの梶原のお髭なお顔を見上げるの憧れてたけど結局見下ろしてるなあと思いつつ。この日はとても芝翫さんのお声が朗々として聴こえ近くに存在を感じるようでした。博多座はやっぱり上の階の音が良いのかな😌


権太とのやり取り後、花道を去っていく直前に一癖、一腹ありそうな、【ニヤリっ】とした表情をたっぷりと見せていたのが印象的でした。


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菊五郎さんの権太。登場でぱっと世界がひろがり客席が大きく明るくなるようなのがさすがさすがで嬉しい。飄々としてどこかケロッとしたさっぱりしたような雰囲気の菊五郎権太と思いました。


すし桶を抱えての権太の花道のひっこみは圧倒的にお出迎え席で観ることが多いので今回のように花道全景真横から観る権太のひっこみは新鮮でそしてたっぷりと菊五郎さんを観ることが出来るので嬉しい景色でした。(お出迎え席でもみたいけどね!お芝居通いたいよー!)足ー!足ー!素肌ー!と、なかなか露出激しくて、キャキャしました☺️


飄々。わるいことしてても悪びれないケロッとしてる感じに、ああ、弁天小僧恋しいな、なんて思ったりもした私です。気づけば憎めなくなっている飄々さで、そしてだから、なかなか権太のお腹の中がわからないのだけど、去っていく梶原の背中に向かって「おたのもうします」ていう台詞にふっと感情がこもって現れて、ああ、この人は、、、ほんとうは、、、とまんまと私おとされちゃいました。

瀕死の権太のほどけた髪の長く垂れる姿の色気。その壮絶さ。すごい景色でした。


アニメ【平家物語】で維盛の葛藤を観てきたせいか権太との対比や共通点を持っている部分など考察していけそうな気持ちに今感想を書きながらなっています。味わいがもっと変わりそう!噛めば噛むほど…なんだろうな。万年歌舞伎初心者がんばります!



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客席の反応がやはり素直で

弥助とお里とのやり取りや

権太とおくらとのやり取りなど

楽しそうに見物していて、

歌舞伎座で生首出てきても反応ほとんどありませんけどこの日は生首へのどよどよが凄かったのがとても印象に残りました。

仕掛けいっぱいある歌舞伎演目観たらどんな反応になるのかな、とかなり気になってきました(笑)


🌸


書き逃していることある気がしますが

まずはこれが精一杯!


千穐楽まであと数日ですが

充実の博多座もお見逃しなく


今日も素敵で無敵な一日に

なりますように


では、また🌸