土用丑とウナギと陰陽道の関係 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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暑がりで寒がりで花粉症のくせに季節感は乏しいという、救いようのない

生き方をしている私だけに、世間でいう「土用」というのがいつ頃をいうの

か、今いち認識できていません。


言葉の意味としては、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前をいうの

です。年4回あるはずなのです。しかし、夏しか聞かない気がしますが。ウ

ナギを食べる日というのが定番になっていますが、年4回もなく、しかも8

月。立夏はとっくに過ぎてるし、立秋には・・・。


まあその辺は置いときまして、「土用丑にはウナギを食べて」という習慣が

平賀源内のちょっとした思いつきから生まれたことは、結構知られるところ

となりました。


美味しいけれど流行らないウナギ屋があって、それを助けようと思った源内

が、「よし、ウナギの日というのを作ればいいんだよ。土用丑の日を、ウナギ

の日にしちゃえ」と言って店主に勧め、店主が言われる通りにしたら繁盛し、

そのまま世間の習慣になった。


これは、本当の話のようです。ただ平賀源内も、何の根拠もないその場の

思いつきだけで言ったわけではないと思われます。


この「土用」という言葉というか、習慣というか、これは、実は陰陽道から来た

ものなのです。「土用の日」は、陰陽道の周期計算によると、守護神がいなく

なる日なのです。


しかしその間誰も守る人がいなくなるかというと、そうではなく、代わりに留守

を守る神様がおります。その神様の名は、「玄武」。そして玄武の「玄」には、

黒という意味があるのです。


従って、土用丑の日には、黒い物を食べて邪気を払う。という習慣が前々か

らあったのは、確かなようです。


ウナギが黒いかどうか、これは微妙なのですが、まあ、皮とかに黒い部分は

多くあるし、たれは黒いし、多少焦がして黒くするのもオツなものだし、という

ことで、平賀源内はウナギを黒と認定し、店主に勧めた。というのが、詳しい

真相と思われます。


従って、土用丑に食べるのは、ウナギじゃなくても、黒ければ何でも良いの

です。似たような色のどじょう、それ以上にわかめ、ひじきなど、海草は思い切

り黒ですよね。


陰陽道の話は、個人的事情もありますので、これからまた折りを見てしていき

たいと思います。