子供を伸ばすおススメ問題集(中学受験編VOL.1)編集再録版 | お受験ブルーズ
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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 おススメ読書100タイトルを書きますと、いろいろなご家庭で実際に読んでいただいていて有り難いかぎりです。やはり10代にどんな本を読むか、は人生にとって大きいです。情報過多な時代なのに、ほとんどの方は検索すらしないことも多いようです。

 

 これは出会う問題集でも同様です。問題集ははっきりと効果が分かれるので、みなさんよく検索されるのですが、「実際に解いているのかな?」というあいまいな情報しか巷にはないような気もします。そこで、僕が実際に指導で使ったり、自分で全問解いたりしているものの中からおススメのものをレビューしてみたいと思います。基本的に僕が良いと思っているものしか載せていません。

 

 コロナ休みが延長されたので、自宅でレベルにあわせてやってみるのも良いでしょう。

 みなさんの一助となれば幸いです。今日は中学受験編です。

 

 

1、プラスワン問題集 中の上級から応用

  ステップアップ演習 中の中から上

  秘伝の算数 基礎から応用 いずれも東京出版

 

 

 

 このあたりの問題集は、盟友である熊野孝哉先生に教えていただいて以来、もう10年くらいはこれのおかげで良い実績が出せています。レベル的には四谷大塚の予習シリーズでいうところの練習問題の難しいものから応用問題の間くらいです。サピでも最高ランクのものに対応するための基礎的な力をつけてくれます。

 

 なんといっても素晴らしいのはその問題のセレクションです。数学好きならば必ず着眼するであろう部分を余すところなく網羅してくれています。四谷大塚の予習シリーズやサピのカリキュラムにはない視点のもの、同じモノでも切り口の違うものなどがあり、算数の力は確実に伸びます。

 

 使い方としては

・女子の場合は、桜蔭中学校、女子学院以外の学校ならばこれを究めれば大丈夫です。桜蔭、女子学院が志望の場合でも夏休みまでにこれを1周できる力があるかどうかで、試金石となります。豊島岡狙いでは、秋までに2周していると安心です。

・男子では、御三家などを狙う場合はこれを夏が始まるまでに他に塾の宿題などがある中でも、1周できるくらいの力が欲しいところ。上位校を受ける場合でも芝中くらいまでなら、これだけでもなんとかなります。

 

 僕もこれを自分でノートに全部解いているのですが、数学のいろんな視点が手に入り、解説するのもうまくなりましたね。

 

 名門校を目指すなら、

 5年までは秘伝の算数→小5の夏のから小6の前半にステップアップ演習→プラスワン問題集の順番が良いでしょう。

 85%の法則、に照らし合わせながら焦らずステップアップしていきましょう。

 

 御三家を狙うような子は、プラスワン問題集を小6夏前後に終わらせ、後述する雑誌にいけないと厳しいです。

 

 

2、中学への算数 中級から上位2割むけ 東京出版

 

 算数の問題がたくさん載った雑誌です。直前期で偏差値が60以上の中学を受ける場合はこれをプラスワンが仕上がったころくらいにすることが多いです。「日々の演習」「発展演習」などのコーナーがあり、最新の傾向を反映した良問が並びます。僕は現状の点数はどうあれ、「頭がいいな」と思う子には、どんどんさせています。

 

 良問というのは、パターンに陥ることなく「考える」ことを要する問題だと僕は定義しています。解法パターンは一定数習得しなければいけないものではあるのですが、それを「道具として使う」感覚を養ってほしいのです。

 

 この雑誌は、「上位2,3割」を対象にしているとはっきり書かれています。上位校を目指す方は、ほとんどの子がやっていて、そこそこ塾についていけているならば、やって損はまったくないです。むしろ、壁を打ち破るきっかけになっている子が過去には多いです。

 

 「日々の演習」のコーナーを1日1問するだけで、相当な演習になります。また、月ごとに取り上げられている分野が違うので、苦手な分野だけするのも良いです。

 

 東京出版さんの算数問題集で素晴らしいのは解答です。図やグラフが的確かつ見やすく書かれていて、冗長に長いこともありません。短く美しい解答が多いです。また、別解が豊富で、数学的に本質をついたものが多いのも勉強になります。(僕は今も毎年勉強になってます)

 「わかってるなー」感がすごいです。僕などより完全にレベルが上の方々が努力されて創られているのが伝わりますね。

 

 灘や開成を目指す子は、必ずと言っていいほど、小5くらいからこの雑誌をやっていて、「発展演習」のコーナーに手をだし、巻末の中数模試もやっています。後ろに優秀者の名前が出ていまして、名門校に受かるとほんとにいる、みたいなこともよくあり、面白いです。(僕も大学ではありました)

 

 

3、4科のまとめ 四谷大塚

 長年愛好され、数年おきに改訂されつつ使われ続けている問題集です。立ち位置としては6年時にする「総まとめ」の問題集です。四谷のホームページから購入できます。

 

 四谷の子はもちろん、日能研でもサピの子でも通用します。算数がちょっと量、質ともにやや上位層には向かないので、理社国を勧めることが定石です。上のリンクからは中古しか買えませんが、四谷のサイトに行くとその年の最新版が買えます。

 

 上位層を目指すならばまずは3周することを目標にします。ほとんどの子が夏休みからするのですが、6月中旬から7月頭くらいにはじめていくと、有利に物事が運びます。サピの子でも、まとまった問題集がないので、重宝しますし、社会などの知識が甘い子にはしっかり弱点を補強してくれます。

 

 特に国語は高校生にでも通用するレベルの高い教養を身に着けることができます。理科も写真や図をつかったものもあり、良いですね。改訂のたびにややレベルが落ちてきたのですが、まあこれ以上のものは現状ないので、ハンデにはなりません。

 

 

4、メモリーチェック、ベストチェックシリーズ 超基礎から中級 みくに出版

 

 

 

 日能研の子が主に小6の夏以降使う問題集です。このブログでもたびたび書いていますが、上位生には不足、穴が多く向きません。6年から受験を志す方(仕切り直し含む)、中学受験はしんどくて名門校は夢のまた夢だけど、なんとか中堅校で踏みとどまりたい方におススメです。

 

 特徴は左のページに要点があり、右に演習です。なにより、とっつきやすく、算数や理科はやりやすいです。基礎の基礎、中学受験の一歩目としてはちょうどよいです。国語はやや知識が少なすぎて、時間の無駄感があります。(やっても抜けが多く有効性が少ないので、結局ほかの問題集をやることになりやすい)

 

 社会は4科のまとめより若干知識が少ないのですが、十分にまとまっています。大人の解説がなくても自分でできる部分が多いので、良いでしょう。まだお母様お父様でも解説できるレベルが多いかと思います。算数もサピの「ベーシック」よりは広範で点になりやすいと思いますね。

 

 注意としましては、サピの方はこれをやったところで、達していない部分が多いので、サピ内での順位は上がらないと思います。大手塾に頼らない、個別などを中心に進めていくかたには丁度良いと思います。

 

 算数や理科は、相当算(還元算)がない、生物の知識が少ない、などいくつかの欠点を持ちます。これらをさっさと終わらせて、4科のまとめに移っていくのが良いと思います。

 

 また、国語は知識が乏しすぎて、現代型の(特に関東・関西の)受験には対応しにくいです。漢字の要と4科のまとめをする方が良いでしょう。

 

 

5、白地図作業ノート みくに出版

  白地図トレーニング サピックスメソッド

 

 

 社会で点数が取れない子の多くは、日本地図がしっかり頭に入っておらず、大人なら当たり前のイメージがない子が多いです。それを補うには、白地図トレーニングをするしかありません。また、白地図を5年や6年の前半に意識的にやっておくと、社会の力が安定します。

 

 この二つのものはどちらも一長一短と言うべきで、どちらをしていただいても構いません。2つをする必要はないです。

 

 上の白地図作業ノートは、日能研が主に春季や夏期講習の通常授業で行っている作業ノートみたいになっています。えぐいくらいの空欄があり、川の名前、山の名前、主要都市の名前などを網羅的に覚えることができます。 

 サピックスメソッドの方は、色を塗ったりする作業があったりして、タルいのですが、歴史用の白地図があったり、世界地図のものがあったりと、少しマニアックなものを載せてくれています。みくに出版のほうにも、作業はあるのですが、すっとばせる構造になっています。

 

 僕は一昔前ではみくに出版のものをよく使っていて、歴史のものなどは巻末の白地図に生徒さんに書き込んでもらって自分だけの最強白地図を創ってもらっていました。そのようなやり方もかなり実力はつきますね。

 

 いずれにしても、日本地図の感覚を手に入れると、歴史などでもプラスはあります。右脳を使うことがいかに学習にとって大事かもわかることと思います。(だからといって右脳優位にするのは考え物ですが)

 

 全く描き切れていないので、またどこかで続きをかきます。また、大学受験編もやってみたいと思いますので少しお待ちをー。

 

 この問題集はどうなんだ? という質問がありましたらお気軽にどうぞ。ただ、僕が見たことない、使ったことのないものもどんどん出ていて、対応しきれない可能性も高いですが。また、「そんなんクズ問題集ですよ」とはっきりネット上では言えない部分もあることをご容赦ください。

 

 あ、うんこ漢字問題集はよさそうでしたね(笑)ただ、中学受験には対応できないでしょうが。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。