第1志望に落ちてしまった君(と親御さん)たちへ | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 今年の中学受験も終わり、高校受験、大学受験も佳境を迎えています。特に今年の中学受験は激戦で、来年と再来年も激戦がすでに予想されています。

 それでも僕はより、中学受験をするメリットがあがった実感もあったりして、日本全体にとってはプラスに働くことと思っています。

 

 僕の周りでも、いわゆる「第1志望校」に行けた方が、読者の方やコンサルの縁でお便りをくれた方、自分の生徒を含めて、非常に少ないです。

 

 そもそも、第1志望に受かる人間というのは非常に少ないに決まっているのです。例えば、今年の中学受験の全体人数が4万7千人くらいだったと仮定して(まあ、肌感覚では4万8千人くらい)、第1志望に該当する学校に受かる人数は、その個人の目指しているレベルにもよりますが、上位2000から4000人くらいの人間だけなのです。

 

 御三家とそれに準じる学校だけを目指した、とすると、どこにラインを引くのかにもよりますが、本当に2000人くらいではないでしょうか。つまり、10人に1人も第1志望には受かりません。そういうものが受験ではあるのです。

 

 さらに今年は、いつもなら御三家に受かるトップのレベルの子が3000から5000人くらいはいた感覚があります。その中で椅子をとりあっていました。本当に厳しい戦いであり、だからこそ、価値的でもありました。ですから、中堅校にも相当に優秀な子が流れてきているはずです。

 まあさすがに再来年くらいまででしょう、この中学受験熱の異常加熱は。

 

 開成や聖光学院に行けた子だって、第1志望の筑駒に落ちている例もあります。豊島岡に行けていても、桜蔭には落ちているかもしれません。本当の意味で第1志望に行くのは厳しく、茨の道であると言えます。まあ、楽々行けないからこそ、第1志望と言うことも言えるわけです。

 

 今日は、第1志望に落ちた方へ、僕なりに(きわめて論理的に)エールめいた記事を書いてみたいと思います。

 

 

・反省材料として、「親と子は同じ目線だったか

 ……うまくいく家庭の条件、を僕は自分なりにいくつか持論として持っていますが、その一つが、「親と子が同じ目線だったか」ということです。

 

 中学受験というのは、非常に親子の距離が近いまま戦います。すると、親と子がある種正対したままで、お互いの粗探しにやっきになり、怒鳴り合ってつぶし合っていることがよくあります。勉強より叱ってる時間が長かったりなど、皆さんにも心当たりがあるやもしれません。

 

 味方のはずの親が子にとって、妨害する存在になっていることがあるのです。これは、過保護気味のご家庭でも同じことが起こります。

 

 「また○○してない」「△△するっていったじゃない」と、親も子も相手を見すぎて、非難ばかりをして、喧嘩を始終しているご家庭も多いです。

 

 「志望校に合格したい」という親と子の共通目標がブレ始めることになります。

 

 また、親と子の志望校が微妙に違う場合もよくあります。親が行かせたい学校と子が選ぶ学校が違う場合は、親の意見を伝えたうえで、塾の先生の意見なども聞きつつ、子の意見を尊重すれば良いです。

 他人が決めると、子はその学校で嫌なことがあった場合に、親のせいにしていろいろと逃げてしまいます。

 

 この度の受験では、親は子のそばに寄り添い、同じ星(合格)を目指して歩んでいけたでしょうか。(ここで星飛雄馬と一徹の絵がばーん、笑)

 親と子が自分の主張ばかりを繰り返し、いがみ合っていたり、親子仲が悪くなったり、親がすべての雑事をお世話したり(過保護)……、では、不健康なことに思います。結果も伴わないでしょう。

 

 共に目指せて戦えたなら、たとえ落ちても、いいものが残っているはずです。

 

 大目的を目指して目線を上げ、共に歩んでいける形が、何事もチームでの理想形ではないでしょうか。その姿勢が貫けたかどうか、を振り返るのもよいでしょう。

 そして、次の目標に向かっていっていただければと思います。

 

 ただ、中学以降は子供は家族より友達を優先するようになり、離れていくし、そうであるべきであることも念頭には置いておきましょう。

 

 

大事は「大学受験」、そのための「中高6年間」の有難み

 ……僕自身も中学受験では、第1志望だった甲陽学院に行けませんでした。おかんと二人で学校見に行ったりしてわくわくもしましたが、その希望はかないませんでした。

 その後、大学受験ではもちろん、第1志望に受かっています。

 

 受かった瞬間は、「できすぎ」であり、自分にはもったいないことだ、という感覚がよぎりました。自分よりやっている人間はもっといただろうな、と。

 

 もちろん、このような感覚は教える側にまわり、多くの生徒を見ていると、逆に僕ほど突き詰めたところまでやっている生徒が非常に少なく、主観に過ぎなかったのは今ではわかっています。(まあ同級生には僕よりやっている人間は多くいました)

 が、そのように感謝を「思えている」こと自体が、「有難み」を感じるところまで努力をできたこと、が一つ、大きいなと思います。

 

 努力をやり切る、ということが非常に難しいことを、この仕事を通してもバンドなどの他の活動を通しても思います。

 また、なにをもって「やり切る」とすればよいのか、も努力をやり切ろうとした人間、挑戦してみた人間にしかわからない部分があります。こちらは楽しいだけでやっていることも、他人からみれば努力であることもあるでしょう。

 

 今回の受験で、果たして皆さんは「これ以上無理だ」というところまでできたでしょうか。僕は受験の結果うんぬんよりは、そのポイントだけが大事だと思っています。なんか不完全燃焼だったのに受かってしまった人間よりは、やり切れずに落ちた、やりきって落ちた、人間の方が学びは大きいことでしょう。

 

 そして、4月になると、ここからはある意味横一線になります。中学高校の勉強は中学受験の土台があれば非常に有利ではあるものの、とはいえ、今までの大きくついていたように見える差は、ほんの少しのものになります。逆転はしやすいです。

 

 また、これまでは小4から小6の3年間で勝負していたのが、今度の大学受験では6年間での勝負となります。これは才能がないものでも、あるものに勝てる因を非常に含みます。第2志望の学校でも、頑張れば十分、第1志望に行った子にも勝てます。

 

 かといって、「勉強だけ」をしていてもうまくいかないことを僕は名言しておきたいと思います。勉強だけで6年を埋めることは寂しいことです。

 部活や熱中できることを探した方が良いでしょう。身体もある程度鍛えた方が良いです。頭脳も伸ばします。

 まあ、それが少々大人が顔をしかめるものでも(まあ法律外のものは論外としてw)良いと僕は思います。定期テストの成績さえ維持できれば良いです。

 そのあたりのバランスをしっかり保っていく練習をやっておきましょう。

 

 もっと先の社会人としての自分を考えると、勉強だけをしてきて、他の世界をしらない娯楽も、人としての柔らかさを持ち合わせない人間になっては、高学歴でも使いにくい、付き合いにくい人間になるだけですから、中高6年では、定期テストで上位を目指しつつも、青春を大いに楽しめば良いと思います。

 

 

・定期テストに徹底的にこだわるべき

 ……ひとたび中高一貫校に入ると、周りの人間はものすごい勢いで、今までのサピックスや早稲アカのような立ち位置の塾や予備校を探し、通い始めると思います。が、そこで、自分もそれでよいのか、は一考しましょう。また、親の言うことに従うだけでなく、自分も納得した上で通うことを決断しましょう。

 

 また、どんなに部活や娯楽、ゲームや趣味に興じていても、定期テストの前、最低でも1週間前は、「全力をつくす」練習をしておくことをおススメします。無理そうであれば、三日でも良いです。とにかく、スマホもすべて置いて、全力でやりきることの練習をしてみた方が良いです。

 

 僕の経験上、受験では、1カ月を必死でできる子は、実は1年くらいなら戦えます。ラスト1カ月の場面でもそこそこで努力が止まってしまうようでは、その後の人生も満足にいくものにすることが難しいかもしれません。もったいなく思います。

 

 高3の1年は必死で戦うべきです。それができる最後のチャンスでもあるし、他にこんなに必死にできることはそうはありません。おまけに学歴がついてきます。しかも、子供は大きくなっているので、自分で受験という選択を選び取り、むかっていくことができます。

 

 その1年は、いきなり勉強に本気になったことがない人間が挑んでも、挫折の連続になりやすく、うまく行かないのを僕は見てきています。大体、時間が足りず、やる気はあっても不完全燃焼になりやすいです。1年の短さがわかっていません。

 

 といいますのも、必死でやろうとすると自分の弱さや、ダメなところが非常にわかるものなのです。また、自分がどれくらい勉強すれば、どれくらいのところまでいける(覚えられる、習得できる)か、という基準は、必死になってみないとわかりません。やってみたら、思ったよりもできないことが大半です。

 

 そして、1年を長いと勘違いして、中途半端な受験になりやすいです。もったいないです。すべては、定期テストなどにも必死になったことのない、しょぼいメンタルが悪い状況を呼びます。東大生は意外に精神的にタフな子が多いです。中高6年の挑戦と努力でタフになっているのです。

 

 今の子は、へなへなメンタルの子が多いので、大半の子はそこで「どうせ無理だ」と匙を投げます。匙を投げようと投げまいと、受験はやってきて、将来の可能性を限定する受験はやってきてしまいます。

 

 そうなる前に、できれば定期テストという、どうせやってくるわかりやすい指標に向かって、頑張ってみること、必死になってみる練習をすること、が非常に有効です。たくさん失敗するとは思いますし、必死になっても意外に点数がとれないこともあるでしょう。

 でも、それこそが、僕がいう定期テスト必死論の目的の一つです。大学受験本番では、その挫折経験自体が良い結果を呼んでくれるでしょう。

 

 おまけに進学校の定期テストは概してクオリティが高く、そこでちゃんと点数が取れれば、東大やその他国公立大の合格が自然と見えるようになっています。

 公立中で高校受験をする子たちは、えんえん副教科に必死になっています。システムに絡めとられ、何が大事かも分かりにくい(ようになってしまっている)高校受験に向かっていくのです。

 その時期にハイクオリティのテストで鍛えられるのは、非常なアドバンテージです。

 

 これからますます、東大合格者数を出す学校は中高一貫校が占めていくことでしょう。さあ、頑張れ。

 

 高1くらいになって、国公立大合格が見えないのであれば、どこかで大きくサボった時期があることでしょう。その場合も、いつからでも決意しなおせば、日本の場合、良い大学に行く術は残されています。

 が、20代になってしまうと、そのチャンスは急激になくなっていくので、今のうちにできる努力はどうせならやっておくことをおススメします。

 

 

 もちろん、大学受験でも、第1志望に入れる人間は10%程度であることを覚えておきましょう。

 

 また、第1志望に入れたら、それは自分だけの力ではないことがわかるくらいには視野を広げておき、感謝できるような自分を創りましょう。

 

 以上、やや上から目線の不合格者へのエールでした。

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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