模試の正しい向き合い方 | お受験ブルーズ

お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 さて、受験学年の方は、ここから怒涛の特訓授業と毎月のようにある模試に一喜一憂することと思います。

 

 模試はもちろん重要ではあるのですが、やはり結果がでないとがっかりするし、焦りもするのが人情だと思います。合不合などでは、普段飄々としている子でも思いもよらないミスを連発することもあり、(主に親がw)右往左往することもよくあります。

 

 受験生とその親からすれば、はじめてのことの連続でしょうが、僕からすれば、おもわぬ失敗をすること自体が「よくあること」であり、その対応如何で受験の結果が左右されているのがよく見えます。

 

 一つ言えますのは、悪い模試ほど課題点が多く表れているものであり、「伸びる要素」が多く含まれていることです。ですから、逃避して向き合わないことが最も無意味で、時間の浪費につながります。

 

 「なぜ」その点数なのか、どこで落としたのか、単に学力が足りないだけか、などはプロが丁寧に解答用紙と問題用紙を見ればすぐにわかるものです。(だから僕はコンサルでは必ず解答用紙と問題用紙の両方を見ています)

 ですから、良かったとしても、思ったより悪かったとしても、向き合って子供が自分なりに自分のことを分析してみるのが大事です。

 

 僕が思うよい模試の「向き合い方」として留意すべきポイントは以下の通りです 。

 

 もちろん最も大事なのは、子供なりに「本気で」「全力を尽くして」受けていることです。その前提での記事だと思ってください。

 

 

・「結果が出てから」ではやや遅い

 ……基本的に模試の結果というのは、ちょっとしたミスも含めて、そのようになってしまう原因が普段のこの2から3カ月間の勉強の中に隠れています。

 

 つまり、親御さんや先生方から見れば、もうその子が精神的も含めた今の状態では「失敗するかもな」というのはうっすら分かるはずなのです。それを想定しておく必要があり、失敗したら「こう言おう」「こう励まそう」というのを前もって想定しておくべきなのです。

 

 でないと模試の結果が出るたびに戦略をころころ変える、後手後手に回った受験勉強になってしまいます。そのパターンに陥ると大勝利は難しくなります。特にこの期間は毎月のように模試があるので、途中の風景に惑わされすぎず、淡々と長期的(と言ってももう150日程度)な視野で動いておきましょう。

 

 要は最後に笑えれば良いのです。

 

 

・点数のことには触れない

 ……このブログではたびたび触れていることですが、特にこれはこの時期大事です。出てしまった結果をとやかく言うのは避けましょう。

 

 「もうちょっと○○すれば、100点(150点中)だったのに」、のような論調を言う親御さんも多いと思いますが、意味はありません。そのミスも含めたものが、現学力であり、本番にそのミスをしない保証はありませんし、自覚がない子ほど繰り返します。

 

 ミスを「自覚」させていくことが大事です。ああ、僕・私はこういうミスが多いんだな、と子供自身がわかりさえすれば、前進していきます。逆に、子供自身にそのミスを悔いさせなければ繰り返します。

 ミスなどポカを指摘して泣いてしまえる子や悔しくてわめく子などは、いろんな意味で大丈夫です。必ず治っていきます。

 

 同じようなケアレスミスを繰り返したり、本番でありえないポカをやる子は、やはり世間やテストをどこかで軽く考えてしまっていて、舐めています。努力してもダメだった、という経験をどこかで積ませることが大事です。そのままでは、本番でダメだった、という一番嫌なパターンになってしまいます。

 

 子供の「舐めてる感」というのを僕はよく感じることがあって、そういう生徒に当たったときは、どうわかってもらえばいいのかが難しく、胃が痛くなりやすいです(笑) 鬼のようですが、頭を打ってもらうしかないです。

 

 

・目標設定を現実的なものにする。長期的なものにして(親が)ブレさせない

 ……よくある子供を伸ばしにくい親御さんの特徴として、「偏差値○○まではいける」「目標○○学校」と事あるごとに言い、目標が高すぎたり、子供にとって現実感のないものになっていることがあります。

 

 目標は、今のその子が頑張ったなら可能な程度(よりやや下くらい)にしておくのが良いです。また、「○○合格」は、目標にはなりません。具体性がないので夢のようなものです。

 

 まずは、目の前の模試をしっかり受けきっていきましょう。前回の欠点を一つか二つ、改善する程度が良いと思います。

 

 例えば、前回80点(150点中)だったから今回は目標90点、くらいなら良いのですが、110点というのは感心しません。平均点などのこともあるので、なんとなく「100点前後ならいい」くらいに置いておくのが良いでしょう。

 

 具体点目標(110点とろう、など)もあまり必要性は模試では感じません。(志望校ではいる)それは難易度によってしまいます。大体で良いです。ぼんやりとした曖昧な目標に意外に意味があります。

 

<偏差値について>

 現偏差値より10(いや直前期は5くらいかもしれない)上げるのは、人間自体の劇的な変化といいますが、内面的な変化・成長がないと不可能です。例がないわけではないですが、それを受験期間内に達成するのは並大抵のことではありません。

 

 僕が自分の指導で重視しているのは、レベルを問わず、内面的成長を促すことであり、それに終始しているといっても過言ではありません。各御家庭の事情や置かれている学力、状況などの違いがあり、これが非常に難しいです。

 成功した場合はやはりその才能からは考えられないような2ランク程度上の学校に行けている例があります。(率としては2から5%くらい。大体「素直さ」がある子。女子は難しい場合が多い)

 

 長期的な視野をもって、受験によって人間として成長してもらうような感覚が必要です。

 

 挫折のようなとんでもない点をとった「後」、が大事です。

 子供の行動が変わるかを見てみましょう。その子の普段の行動が変わっていれば、いろんなパターンが変わるので二度と同じようなミスはないことでしょう。

 また、そういう子は、向上していく流れになるので、本番ではなんとかなることが多いです。

 

 特に子に目立った変化がない場合は、おそらく親御さんがあれこれと世話を焼きすぎていて、子供「本人の」受験になっていません。

 今度は意外かもしれませんが、「親御さん側」の成長が不可欠なのです。手放すところは手放し、自立を促したり、サポートに徹し、「主役」を子供に譲りましょう。これが意外に難しいようですね。

 

 

・模試の問題形式は本番とはほど遠い

 ……まあ、模試は冷静にとらえる必要はあります。四谷の合不合にしても、大学受験の全統模試にしても、志望校とは大きく形式が違うはずで、そこはクールにとらえておかねばなりません。

 

 例えば、四谷の合不合や組分けでは、ドボンする子が多いのですが、原因は似通っています。

時間配分のミス

・「難しそう」に思って飛ばしてしまった(早合点)

 

 大体この2点が原因です。いつもと違う模試、難度が少し高いのですが、その「少し」が曲者のようです。問題文をよく読めば分かることも、冷静さを欠き、難しいと「決めつけて」いるので、解答がおろそかになっているパターンをよく見かけます。

 四谷の合不合や組み分けではよく、普段の成績からは信じられないほど下にでる現象があり、子供も親も試されることになります。

 

 僕からしますと、ドボンしている子の大半は、「大きなミス」を2つ以上同時にやっています。問題文の大きな読み間違え、時間配分のミス、国語での読み違え、1科目でうまくいかなくて引きずった、などなどの中から、同時に災難が二つ重なるととんでもない点数になるようです。

 

 つまり、一つならまだ大丈夫です。一つならOKと思うだけでも楽になるのではないでしょうか。

 そもそも、「こういうミスしそうだな」と気を付けられる人間は大きなミスを二つもしないものです。ミスをしてしまった場合は、本番でなく模試だったことに感謝しつつ、しそうなミスを子供を主役にして、書きだしてみるのも良いでしょう。

 

 また、注意すべきはサピのオープンにしても、四谷の合不合にしても「問題数が多すぎる」ことであり、こんな入試はどこを探してもありません。(大学受験の全統ですと、MARCHくらいだと同じような形式のものは結構あります)

 

 所詮は、「差をつけるため」の模試であり、凝った応用問題はないし、パターン認識の延長をたくさんやった子、単純にスピードが速い子が勝ちやすい偏ったテストなのです。そこも冷静にとらえておきましょう。

 

 逆によくあるのは、四谷偏差値などで合格偏差だったのに本番では落ちてしまった、というパターンです。それは学力の中身を見れておらず、その志望校の入試の傾向と模試の偏差値を混同して行ける気になっていることから、対策が甘くなっているのかもしれません。

 

 そのあたりが冷静にとらえられていると、志望校の形式や受験生本人の現状などを踏まえて、淡々と欠点を治していけば良いことが見えてきます。

 

 

 以上、このように、模試は、弱点を教えてくれる非常に公平で有用なデータです。社会人になったら、このように明解で公平な評価指標はないと思います。僕からしますと、そこにその子の、すべての欠点、長所、勉強に対する態度、生き方などが表れています。

 

 模試を「怖い」と思えってしまう時点で、普段の努力のどこかに曇りがあるのでしょう。努力仕切った人間、やり切った人間から、恐怖はなくなってきます。そういう意味でも、「鏡」ではあるのです。

 

 怖くなくなるまでやってみるのを、まずは目標としましょう。そして、その子なりに全力を尽くしていたら、親側はそこを認めてあげてください。点数に対するコメントは控え、一緒にどこに問題があるのか、を見ていきましょう。

 

 模試はどんな成績でもプラスに変えることができます。そういう意味でも、積極的に受けに行きましょう。(とはいっても月2本が限界。できれば1本にしておくべき。○○オープンという名前ありのものが最も大事)

 

 どんな成績をとっても「伸びの因」になると思えれば、模試も怖くはなくなってきます。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 あ、追伸として、模試の結果を受け、塾の先生が手酷いコメントをしてくることもあるとは思いますが、所詮は1教科を見ているだけ、数字的データを見ているだけであり、真に迫ったことは言えてないなと感じることが多いです。最後の合否は御家庭のものですから、お心を強くお持ちになり、今日1日をしっかり過ごしていきましょう。

 

スーパーコンサル2019、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)メールをください。

 

 

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。(2019年現在、毎週の指導は厳しい状況です)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

お勉強BLOGЯanK お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ
にほんブログ村   ←たまにクリックしてもらえるとうれしいです