どのレベルまでやるか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 受験とは、合格のボーダー点を突破すればどんな中身であろうと合格するルールです。学校によっては、各教科の総合点だけで競われるので、その得点の配点も各自の自由な面があります。

 

 基本的に学年が上がるほど、高度なものが出てくるので、大学受験では基本的なものをしっかり押さえておく戦略でMARCHくらいまでは行けます。ただ、大学受験では基本とされているものも内容は高度ですので、中高一貫校のようにしっかり準備をする子たちが有利になってきている現状があります。

 

 基準としては、センター試験で7割程度の実力がとれれば、基礎がある、と言えるでしょう。そこまで行かない人は、まずは基礎問題を徹底することで、そこまでは誰でも行けます。

 

 高校受験は、いわゆる応用内容がもっとも少ないです。早慶レベルでないと本当の意味で難しいと思えるものはみられません。基礎内容をしっかりさせる戦略でまあ偏差値60くらいの学校ならなんとかなるでしょう。(少なくとも首都圏は)

 それゆえに、中学期に最高峰のものまで触れてしまう中高一貫校の子たちに、学力的に大きな差を開けられているのが今の教育界の流れ・現状です。

 

 一番このあたりで差がでるのは、中学受験です。

 

 基礎内容、とされているのは、予習シリーズでいうところの基礎問題から練習問題くらいまで。サピックスでいうウィークリーなどでみられるランク分けのCくらいまでです。(主に算数)

 

 普通の才能の子は、いわゆる標準問題までをなんとか完璧にしようとする方策をとるのが一般的です。お母様もそうさせたがることでしょう。

 塾の授業では、難しいものを解説してしまうと、作業や計算、図解が多くなるので時間がかかり、一つの授業内で解説できる設問数が減ってしまうので、まずやりません。

 できても、超トップの子たちだけを集めたクラスで、くらいでしょう。

 

 関西や関東トップ層の中学受験の難問問題は非常に練られていて、大学受験の土台ともなる思考力に直結します。方程式などが使えない縛りもあって、ほんとうに工夫と思考を使うのです。

 

 作問者のセンスや狙い、(入試でちゃんと学力をみてやろうとする)愛情も如実に出てまして、そこそこベテラン講師であれば、その学校の(教師の)ランクは入試問題をみれば一目でわかります。

 大学受験であれば、MARCH以下の学校はほとんどアウトソーシングで入試を作問しているのですが、中学受験ではまだそういうところは少ないようです。

 

 そういう意味で、中学受験の入試問題は本当に大事です。説明会や文化祭でいくら上辺がよかろうと、また、名門でネームバリューがあろうと、入試の作問レベルが落ちてきたら、その学校は注意です。僕の学校を見る上での大きなチェックポイントです。やはりこれから伸びそうな学校の入試は、良い問題が多いです。これまで凋落してきたいろんな学校を見ましても、入試問題にまずはそれが表れますね。

 

 

 駆け引き上、中の上ランクまでであれば、「正答率60%までの問題を完璧にする」という方策でいけます。要は平易な問題のケアレスミスを減らす方向にエネルギーを割けばいいのです。

 大学受験であれば、これで国立でもいけます。(ただし、東大京大は厳しい)

 

 ただ、注意点としては、「本当にそれだけでいいのか」ということなのです。

 

 8割の塾の先生方は、トップ層でもない限り、正答率が例えば20%以下になるようなものは演習も解説も模試などの直しもさせません。直前期では、「時間が無駄なのでさせない」「動揺するといやだからさせない」という消極策をとる方が多いです。

 

 まあその辺の中堅校狙いであればもちろんそれで良いのです。基礎力もない中で応用をするのは、まさに愚の骨頂でもあります。

 

 ただ、そういった超がつく難問にたまに挑戦してみることで、大きなものを子供にプレゼントすることができます。ましてや、目標が名門校であれば、とりあえずはやっておくくらいの気概はいるでしょう。そこで自分の実力や才能の分を知ることもできます。

 

 僕とて、長くやってますが、いまだに毎年解けないものにぶつかります。東大に入るべく、小4から寸断なく勉強してきた僕でもです。(まあ、算数・数学は大の苦手だったのですが)

 

 でも解答をしっかり読めば、「あー、そっちかー」「そういう着眼点かー」という発見が毎年、何度もあります。僕の場合は生徒に説明しなければいけないので、ほぼさわりを読んですぐに理解し説明をしますが、若いころはそれが無理で、生徒と一緒にうんうん考えていました。

 それも結構、生徒側としては僕の着眼点・思考法のレパートリーをすべて披露することになるので、伸びる要因にはなってくれました。(まあ、んなことやってる場合じゃねえと判断した場合は飛ばしますが)

 

 所詮、人間の考えるものですから、いかな難問といえど、解答などを読めばなんとかは解けます。ですから、解答を読めるだけの国語力・解釈力があれば、大きな発見が連発することになります。

 これが、大きな思考力と、ちょっとやそっとでは崩れない本格的な学力を生みます。また、難問にひるまなくなることも大きいです。

 

 ようは、避ける気持ちにならなければ強いのです。

 

 難問にでも挑戦していける心意気は、生きる力にもなります。無理そうなことに挑戦しない、できそうなことだけやる、という(今の若者風の)人生では、大きな満足や達成感・充足感・安心感を得ることは難しいでしょう。収入などとは別の、人生にとって大事なことがそこにはあるのです。

 

 ただ、難問の中でも、「ただややこしいもの」「計算や数字のややこしさで難解にしているもの」は、そうだとわかった時点で飛ばします。そういう小賢しい問題は、相手にする必要はありません。難問でもひらめきや発想、工夫を必要とする、良問を選んで解かねばなりません。

 

 そういう意味で、必ず良問をセレクションしてくれている東京出版の「中学への算数」「大学への数学」シリーズが、受験ではトップ層への架け橋となってくれます。どの受験でもおススメです。

 

 

 僕の場合は無謀にも、大学受験の時も「どうせ東大志望だし、一番最高峰までやっちまえばいいんだろう」という勘違いがありまして、中3くらいから、とりあえず解けなくても最高峰の問題にチャレンジしていた習慣があります。

 数学に関してはヘタレて(というより現実的判断をして)、標準レベルをまずは固める方向に高3で舵を切りましたが、その他の教科はとりあえず最高峰までやっています。

 

 数学は最高峰までは無理と高3までに判断できただけの積み重ねがあったことと、難問や論述に慣れ親しんでいたことが、思考力・記述力をどんどん深めてくれました。

 

 高2まででできる限りこのような自分なりの挑戦・試行錯誤をして、「自分という人間の欠点・長所」を知っておくことが、受験は最も大事ですので、まだ受験生でない方は早めにモードに入りましょう。

 

 また、難問を探して解くことで、人間が作り得る「作問限界」もわかるようになりました。現代文明が到達していないレベルのものは出ないのです(笑)

 

 東京にいく練習として受けた早稲田も、1秒も対策をしてなくてもちゃんと受かりました。(過去問くらいは見た) 英語などは東大をはるかに超える内容でしたが、まあなんとかなりました。

 

 勘違いしないでいただきたいのは、これは僕に才能があったからできたのではなく、気概があったからそういう能力が後付けで伴って来た、ということなのです。僕より天才はやはりたくさんいて、そういう人たちと学力の到達の仕方が違うのは、特に大学入学後によく感じました。

 

 

 今の子にはこのような挑戦を感じることが少ないです。とんでもない難しげな問題も、しっかり解答を読んで、一つ一つ読み下せば、いつかは解けてしまいます。ミレニアム問題レベルでもない限り、勉強の範疇では解けてしまいます。

 

 とくに中学受験では、難問への挑戦が偏差値60を超えてくると非常に大事になります。プラスワン問題集くらいのレベルは普通に解けるようにしておきましょう。小6夏までに一周できていれば、難関校はカタいです。サピックス以外の方は、その塾の最高レベルが、サピックスのまあまあくらいの難しさに過ぎないことも頭の片隅に置いておきましょう。(だからといって、必ずしも受験で負けるわけではない)

 

 それを最初から挑戦もしない気概ではもったいないです。とりあえず、当たって砕けてみれば良いと思います。まあ、でも今の子には難しいかな。本当に砕けてしまうかも(笑)

 

 砕けないためには、幼少から小学期のころの子には、自己肯定感や自信めいたものを与えることが最も重要になります。親御さんは、できない子をなじるのではなく、励まし、決して自信を失わせないようにもっていきましょう。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

夏のスーパーコンサル2018、今年も始めました。(夏は終わりましたが、引き続きコンサルをお受けしております) 究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は下記までメールをください。詳しくは http://ameblo.jp/jyukuko/entry-12386981062.html

hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。

http://ameblo.jp/jyukuko/entry-12078350127.html
 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

こちらです。 http://ameblo.jp/harryhawk-bp/entry-11385618245.html (閉鎖中のようです)

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