自分のためだけにやっていると、何事もしんどくなってきます。これは僕の経験上でもそう思いますし、多くの受験生の勉強に対する態度などを見ていても思います。
もちろん、根本的には自分のためにやっているし、自分がサクセスしたいから行動を起こすのです。それは当然なのです。が、平成も終わろうというこの時代の人間では、それだけだと自我が強くなりすぎて、精神的につらくなりやすいようです。
どんなお母様も、特に高学歴な方ほど、「勉強は自分のためでしょ！」と怒る方も多いのですが、それは割と本質ではないのかもしれません。自分のためには、そんなに頑張れないのが人間だと思います。
また、そこは「おかあさんのために頑張ってよ」とでも言った方が、子供は頑張るものです。
これは僕の持論であり、我流の一種の継続する上での「知恵」だと思っていただければいいのですが、受験勉強でもそのほかのことでも、続けるには「誰かのため」にもやる、という感覚があると続きやすいです。
僕は中学のころは母親を喜ばせるために勉強してましたし、バンドではメンバーのためファンのみなさんのため、とかを想定すると努力が継続しやすいものでした。生意気にも、世間のため、社会のためという感覚も中高時代はありました(笑)
○○のため、という一点があれば、ダメなところを指摘されても「直したい」「直そう」と思えるものです。
これは、心の弱さを自分で認めた上で、自分に対して自己暗示のような部分も含みます。そうでも思わないと、うまくやれないし、頑張るのもしんどいのです。その暗示がいつしか、自分の本音にもなり、何年も続けることで事態も好転するし、後悔のない人生を歩むことができています。
中学受験の小学生は、見ていますとほんとに数パターンの道しかありません。例えば、その生徒側をよく見ていますと、①他人の意見を聞ける子、②聞かない子、③聞いたフリ（いろいろ理論を講じて言い訳多いのを含む）をしてなにも直っていない子、のこの3パターンに分かれます。
もちろん、素直に直す①の子が、何事もうまく行きやすいし、大人や周りの人間もいろんなアドバイスをしやすく、しがいもあり、どんどん良い状況になって成功していきます。
②、③、の子は、自分ためにしか生きていないので、うまく言葉も届かないし、想定力や思いやりの力も育っていかないです。欠点を指摘されても直しにくいし、まあ同じミスを繰り返すことでしょう。
誰にも助けられなくなり、運気というものがあるとしたら、下がっているように見えるはずです。
そういう子は、見ていますと、自己中から来る自分のトラブルをクリアしていくことで、徐々に『○○のため』という感覚に目覚め、素直になっていきます。
でも、そのような頭を打つようなトラブルにあわなければ、精神的に成熟しないかというとそうでもなく、最初から素直になれる子や、精神的な成熟があって伸びている子もいます。
それを性格や特性といえばそうでもあるでしょうが、人間には想定力や想像力があります。小学高学年以上であれば、「このままいけばどうなるか」がある程度は想像がつくわけです。というより、想像するようにすべきでしょう。想像するようにするだけで、他に目線がいき、好転することもよくあります。
普段の模試やマンスリーテストの小さな挫折で、なるべくなら気づくようにしたいものです。
それが国語力の本質だ、とも言えます。国語ができない子は、想像力が絶対的に足りない子が多いです。
このようなことも知っておいて、弱い精神を奮い立たせたり、励ましたりして、強く受験道を歩んでいきましょう。生意気な記事、失礼しました(笑)
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