中学受験をいつからはじめるか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


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 中学受験の準備をいかにするか、というのがこのブログを訪れる方の悩ましいところだと思います。すでに中学受験塾に通っている方にも参考になるように、僕の現見解を述べておきたいと思います。似た記事は過去にもありますが、そのアップデート版です。

 

 僕は大学1年のころから中学受験の家庭教師はずっと続けていて、その一方で大学卒業前後から大手塾で集団指導もしていました。すると、いろいろわかることがありまして、塾の先生というのは、他塾のことを知らず、けっこう効率の悪いやり方やその塾で決まっているあまりよろしくないやり方を延々と毎年やっている、というようなことが起こります。

 

 僕は家庭教師の方では最初の生徒がサピで、次の生徒は日能研、次はTAP(というサピみたいな塾がかつてあった)→四谷と、大学在学数年のうちにメジャーな塾のカリキュラムはすべて見知ってはいましたので、こんなもんで大丈夫なのか? という疑問などは常にありました。(当時やっていたバンドのためにたくさん稼ぐべく、家庭教師の量も学生とは思えない案件をこなしています)

 

 それでもまあ、合格実績というのはどの塾でもそこそこは出るものです。それは、大手であればどこでもそこそこはいい、というのが一点。

 それよりも、どこの家庭もはっきり言って塾だけで受験勉強が完結しているところはなく、塾にプラスして、家庭教師や個別、他の有名な先生に習っていたりして、なんとかご家庭側がしていくからなのです。

 特に関東はこの傾向が顕著です。あまり塾を信用していない面がご家庭にはあるでしょう。(でも個人面談で言われたことは気になったりー、笑)

 

 近年、サピの小4在塾が7000人を大きく突破していると聞きます。数年前は4000くらいだったのが5000が当たり前になり、さらに増えています。サピはすでに限界に近い数の合格者を出しているので、今以上の合格実績をあげることは不可能に近いと思います。(例えば、開成だと合格者200名を超すが、そもそも定員が300なのでこれ以上は厳しい)

 

 在塾総数が4000から5000になった段階でも、サピの合格実績は微増という感じで、指導の実感としても、特に上位層が増えたとは思えません。中から下位層が増え、小6を前に辞めていく子が増えただけに思います。ですから、7000になったといっても、フォローを仕切れない子の数が増える結果になり、平均レベルがやや落ちるだけなのかなと予想します。

 

 サピ神話には、家庭の多大なる犠牲と貢献が必要なので、注意しましょう。そのうち、そのあたりも記事にしてみたいと思います。(単なるサピックスのディスり記事になりそうな場合はやめます、笑。コンサルなどで個人的に聞いてください)

 

 今の中学受験は上位校を狙う場合、どうしてもこのサピックスを基準に考えないと戦えない部分はあります。演習量が他の子の半分くらいで点数的に勝てることなど、よほどの才覚がある子でないと厳しいでしょう。 単純演習量でいえば、全カリキュラムを普通にこなした場合、他の大手を100とすると、サピは500くらいです。これはしゃれではなく、マジです。

 

 ただ、その500もこなす意味あるのか、と思えるものも多く、実際にはその半分くらいでも上位校には余裕でいけます。

 

 現状、中学受験界は、そのサピにあわせて、各塾が5年ほど前から改訂を繰り返していて(まったく改訂をしていないところもありますが)、基準がその難しいものになりつつあります。昔は四谷の予習シリーズが基準で、サピは「うわー、レベルたかいやん」という感覚で良かったのが、逆にサピが基準になってきています。

 

 

 さて、どの段階で入塾するか、ということになると、このような現実を踏まえていなければなりません。

 

 小6になった時に、一応は上位校を目指したいのか、そこそこの中堅校でよいのか、大学付属の学校志望なのか、ではやはり戦略も変えていくべきです。中学受験は得るもの、子に与えてあげられるものが大きい反面、けっこうな負担にもなりますので、舐めていると金銭だけでなく、子の信用などいろいろなものを失います。

 

 とはいっても、ほとんどの方は、最初から中堅校でいいやと思っている方はいないはずで、できれば御三家、無理でも良い進学校に入れてあげたいと思っているはずです。その基準で書いてみたいと思います。

 

 まず、絶対に避けた方が良いのは、「小5途中から」です。特に夏休み前は避けた方が良いです。小5は鬼門だとよくこのブログでも書いていますように、小5というのは新しいことが目まぐるしくでてきて、かつ、分数や小数などの計算が複雑になってくるころです。

 そこに計算力や読解力が伴わずに入ってしまうと、できない、という現実だけが大きくクローズアップされて、子供本人が落ち込むだけとなります。自信は何事にも非常に大切です。

 

 小6から、であれば、サピ以外なら周回カリキュラムもあり、まだマシな面はあります。が、そのころには上位とは大きな差がついていて、集団授業で勝負していくのはあまりおススメできません。

 過去、小6の1年で受験がうまくいった子(四谷偏差値で60以上の学校に受かった)もいますが、全員が個別中心で、精神年齢が高く、また真面目で普段から勉強を自分でできる子です。

 

 業界で常識なのは、「小4のカリキュラムの最初から」です。どこの大手塾も受験カリキュラムが始まるのが小4からなので、それが始まる小3の2月から通うのが一般的で無理がありません。

 

 ただ、最近よくみかけるのが、特に幼児教育などの準備をほとんどしないまま塾に放り込んでしまうことで、それでは小4の夏休み明けくらいからすぐについていけなくなる心配があります。

 一昔前なら、そのような「素養」面も伸ばしながら中学受験に適応させてくれたものですが、現況ではそのような大手は日能研だけになってしまいました。(ただ、日能研にも問題がないわけではない) 

 

 素養面の育成は家庭でしなければならないのが現状です。

 

 サピでαに常連でいるような子のほとんどは、低学年のころからサピのプレ塾とでもいうようなカリキュラムの塾に通ったりしています。そこで難しい算数を前倒しでやっておくという考え方です。まあ、予算が許すのであれば、良いとは思いますが、「いいな」と心の底から思えたものはまだ僕の見る限りではありません。

 

 僕個人としては、そのようなものは公文だけでよく、あとは家で読書習慣でもつけてくれたほうが、のびのびできて良いと思います。

 

 長い人生のことを考えると、中学以降のことも考えておいた方が良く、そういう意味では、小4までに外で遊んだり、いろんなところに旅行にいくことも大事なのです。

 

 逆に、大手塾の小1から始まるジュニアカリキュラムに入れる方も多いのですが、これはどちらでも良いです。過去記事でも示したとおり、長く通っている子が率的に上位にいるわけではありません。塾に慣れ切ってしまうことも、功罪両方あります。

 

 これが、例えば、ジュニアカリキュラムで読書習慣をつけてくれたり、公文のような単純計算力の養成をしてくれるなら、やる価値も大きいのですが、そのようなカリキュラムはほぼありません。僕からすればお遊びのようなものです。そもそも、そのようなことは家庭でもできますし。

 

 関西では浜学園などの灘を狙う塾では小3から受験勉強、というのが常識になっていて、1年早いです。が、これは絶対灘、わるくて甲陽、という場合で、関東では小4からでも条件が揃えば、開成や筑駒にはいけます。

 脳や身体が育っていない子も多いので、あまりに早いのは考え物です。

 

 そもそも、小3からできる子は、すでに思考力などが育っているので、仮に小4からスタートしても上位に行けるはずです。いつ塾にいれるべきか、ばかりを考えている親御さんは、大事なポイントがズレているようにも思います。

 

 小3から楽々とついていける天才たちと比べないことが大事です。常々、このブログで言っているように、「素養」面を育てなければ、どの道おなじで、育っていれば、いつ入っても大丈夫な面はあります。

 

 その素養は、親子の信頼関係、愛情がベースとなって、百科事典を読んでいたり、いろんな事物(電車、虫、生き物など)に興味をもってハマったり、身体を動かして強くなる中で育っていきます。

 そのためには、ご家庭が子供や旦那さんにとって静養できる場所、落ち着ける場所である、というのが絶対条件です。そちらを考えた方が、好転する場合が多いです。

 

 まずは、安心できる家庭環境を作り(お母様がガミガミ、ばかりでは子は安心できません)、公文などで計算力や読解力を磨いて、それから塾を検討していけば良いでしょう。

 また、あの有名な東大の子もしていたという右脳系のカリキュラムは、それ「だけ」では効果しにくいこともご注意ください。左脳も鍛えておかねばならないものです。

 

 小4の頭の入塾を逃した場合は、計算力や塾の予習をしつつ、小4の夏休み前がおススメです。今のカリキュラムではどこの塾も小4の後半から昔でいう小5のカリキュラムが始まります。そこを逃した場合は、小4の秋入塾は避け、いろいろ支度して小5の開始時からが良いです。

 そこを逃した場合は、途中入塾ならば日能研がまだ、不適応が起こりにくく良いでしょう。その場合は、早ければ早いほど良いですが、素養面を育てておきましょう。

 

 また、突然お子さんが受験をしたい、と言い出した場合などは、月に2冊の読書をまずは始め、分数小数計算をある程度練習し、メモリーチェックやベストチェックのような簡単な問題集を一通り終わらせ(ニュートン算は避けてもよい)、百ます計算の引き算(二けたのもの)を2分台にまでしてから塾に入った方が、スムーズです。

 それが素養面を整えることにもなります。

 

 いずれにせよ、転塾や入塾すると、習っていないことがあったり、周りの子の能力差があって苦労することは絶対にあります。そこを挽回するには、諦めずに目の前のカリキュラムを完璧にしていくしかありません。すると、早い子で3か月、普通の子で半年くらいには並ぶようになっています。

 

 そこからが勝負です。中学受験は、しんどいですが、その子の人生にとって、大きなものをプレゼントしてくれることでしょう。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

(あ、アメブロの仕様が更新されて、ながらくプロフィールが表示されていなかったようで修正いたしました。ついでにトップの写真も今の僕のものに変えました。メイクなどをしているので、実物は全く違います、笑)

 

 

夏のスーパーコンサル2018、今年も始めました。夏は終わりましたが、引き続きコンサルをお受けしております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。ご希望の方はメールをください。

hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

こちらです。 http://ameblo.jp/harryhawk-bp/entry-11385618245.html (閉鎖中のようです)

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