受験校の選定をどうするか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


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 大学受験でも中学受験でも、今では上位校以外はあまり癖がない、バランスのよい入試問題が主流です。大学受験では、中堅以下は予備校にアウトソーシングして問題を作成している噂もまことしやかに聞かれます。(おそらく事実でしょう)

 

 つまり、中堅校(中学受験では四谷偏差璃60以下、大学受験ではMARCH以下、MARCHでも一部そうじゃないかと疑わしいものが多い)では、まるで模試のようにまんべんなく、癖の少ない問題が出るので、模試の結果がそのまま合否に反映されやすいのです。逆転要素が少ない、とも言えます。

 まあ、中学受験の場合は、模試の問題数がどこも多すぎて時間配分ではもう少し余裕があると思いますが。

 

 これは、癖がない=記述式、論述問題がすくない、ことを意味することが原因です。

 

 中堅校は模試の結果どおりの結果、つまり、偏差値が足りなければ結構落ちる、と考えていただいて大丈夫だと思います。サピの内部生に配られるデータをみても、いわゆる「逆転合格」(偏差値的に足りないのに合格した)というケースは、名門校で癖の強い学校ばかりです。

 

 もちろん、たまにしゃかりきに勉強して学力を劇的にあげているケースもあると思いますが、それはなかなか起こることではないです。親がいくら決意しても、こればっかりは子供側の変革がないと起こりようがないですから。

 

 逆転合格が起きやすい学校はわりにわかりやすいです。「論述」「思考力問題」が多い学校です。大学受験では、東大京大などの国立大学、私立では理系の早慶などです。中学受験では、麻布や渋幕、桜蔭に代表される進学校、関西では灘・甲陽をはじめ、うちの母校も含めたほとんどの学校が思考系です。(だから関西の中学受験対策では詰め込みの印象が薄い)

 

 サピックスでは、合格判定模試でAタイプ、Bタイプと2種類の問題を用意していて、思考系のものはBタイプとなります。Bタイプのものはほとんどが記述式で、簡単な問題でも記述になったとたん正答率がガタ落ちするのが、今の受験の傾向です。(だからこそ、記述を練習しておくべき)

 

 本当の意味での「学力」「頭の良さ」を測る上で、マーク式よりも記述式が適していることは疑いないと思います。クイズのように単語や記号で答えるのと、実際に文章を組み立ててその因果を説明することの間には天地の差があります。

 

 特に私立大入試や公立の高校入試ではマーク式が近年爆発的に増えていて、採点側の「楽さ」が重視されています。

 もちろん、記述式を採点するのは人件費などの観点からも大変ですし、経営的に厳しいのはわかるのですが、日本でいう私立トップ校でもそうなってしまっていることに、僕は一抹の危惧を覚えます。国から血税を集めた助成金をもらっている教育機関である以上、子供たちの数年に及ぶ努力、人生の岐路に対しては誠意を持っていただきたいものです。

 

 マーク式でやっかいなのは、マーク式の対策をしてもマーク式ができるようにはならない、ということなのです。記述式が楽々できるくらいの確固たる学力にまで到達していないと、結局はマーク式の難問を解くことはできず、合格は難しいです。そこを誤解して遠回りをする子が多くなっていることも、残念です。浪人してもそのようなやり方では時間が足りるかどうか。

 

 今の子は、親に数百万の負担をかけて浪人することも「まあいいか」と思ってしまう子が多いのも少し気になりますね。僕は中産階級の親ということもあり、絶対国立、というのが厳命されていて、しかも浪人など申し訳なくてできない、という必死な思いがあったのですが。

 社会に1年でるのが遅れることは、そのまま出世や昇給などが1年遅れることを指し、あまりおススメはできないです。1浪は良いとしても、2浪は避けた方が良いでしょう。

 

 まあ、この辺もAIなどの活用で記述式も自動採点に近いことができるようになるでしょうし、是正はされていくことに期待しています。

 

 中学受験では、塾の先生が「やめとけ」といった学校でも、受けてみると受かるケースがたまにあります。それも、その生徒が思考や読解力が高いタイプで、いわゆるBタイプに対応しやすいパターンの時です。そのような子が、直前期の猛勉強で基礎が安定すると、一気に難問が解けることがよくあるのです。

 

 塾の先生は偏差値のデータシートを見てやめとけといっているだけなので、その中身が見れていないのです。思考問題や論述を苦にしない子であれば、上位校の「癖の強い」学校に挑戦してみるのも、僕は良いと思います。もちろん、滑り止めをしっかり抑えた上で、ですが。落ちたとしても、後腐れのない受験ができることでしょう。

 

 

 今日いいたいことは、このような現実を踏まえると、暗記して終わり、詰め込んでまあいいや、という勉強方針では、逆転要素がなく、結局は偏差値に縛られてしまうことになる、ということなのです。

 算数・数学では「なぜ」そうなるのかを一行たりとも飛ばさずに考えて問題を解くこと、図やグラフを使っていくこと、理社では問題文からしっかり事実認識をすることが大事です。また、そのすべての基礎が読書となります。

 

 読書をすれば上位になることをこのブログでは保証しているのですが、してもすぐには伸びない子はいます。それは、「読んで考える」というところまでいけていない子です。

 また、難問を普段から避けてしまう精神性では、やはり伸びにくいです。解けなくても命がとられるわけでもなし(笑)、当たって砕ければいいのです。小4から5なら、まあ挑戦だけすれば直しもそんなには要りません。挑戦した、という事実が大事です。

 

 とはいっても、読書をたくさんする子はいずれ必ずそのあたりも伸びてきます。高校などになってそれがわかることもあります。

 

 受験校を決める際には、お子さんが「思考力」があるかどうか、「難問にくじけず挑戦できるか」「記述でも平気で書けるか」などを鑑みて、上位校に挑戦するかを選定すれば良いと思います。

 

 逆に、論述力があまりないのに、模試の数字が高い場合、足をすくわれることもあります。ご注意を。

 

 どうせやるなら、本格派を目指していくのは、何事にも当てはまる真理かと思います。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

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