テストに嫌な印象を与えないことが大事 | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


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 こと学力においては、優秀な子とそうでない子の差はほんとうにささいなところから生じます。この見解が、僕の一つの今の到達点です。

 

 いわゆる才能というものも厳然としてあるにはあるのですが、その影響力よりももっと考えるべきことが、日常にあることを思います。

 親の接し方、考え方、まわりの大人の言動がやはり子供に大きな影響を与えるのです。僕も母親の軽々しくいった一言に苦しめられた経験もあります。皆さんも自分の親とは結構な相克があることと思います。

 それは我が子に対しても立場は逆ですが、同じです。

 

 僕は自分が教える側に立ってみて、多くの親と子を見ながら誓っていることがあります。それは、「絶対にマイナスのことは言わない」ということです。陰口の類も普段から意識的に避けています。

 また、どれだけその親御さんに問題点を感じていても、その子にはそれを言うことはありません。ひたすら感謝や有難み・尊敬すべきポイントを話しつづけます。結局はそうしたほうが親子仲がうまくいき、諸々の問題も解決しやすいことを実感を持って知っているからです。

 

 これは夜回り先生として有名な水谷修先生から影響を受けたものです。マイナスのこと、というのは「なんでできないんだ」「才能がないのではないか」「遺伝的にアホやから」「そもそもアホやろ」といった、解決策を示さない、心理的に負の方向性の言動のことです。

 

 「才能」や「向いてる向いてない」をどうこう言うのは、結局はナンセンス(無意味、無価値)ではないか、という実感が僕にはあります。大事なのは「やりたいのか」どうかであり、「努力をする覚悟」と「努力の実行」が大事なのです。

 

 僕とて、今では東大出身でもてはやされる部分もありますが、向いていたから勉強をしてきたわけではないし、塾講師業でも生まれながら才能があったわけではありませんでした。音楽など才能のかけらもないと思います。でも、だからこそ努力をしてきたし、これからもする覚悟です。

 

 逆に言えば、努力過程をふんでいるならば、ある種結果はどうでもいいのです。そこまでの心の葛藤やしんどさを超えていくことが最も大事、かつ子供たちの成長を促すものであると僕は思うのです。努力していることが自覚できていれば、得も言われぬ充実感はあったりしますし。

 

 

 以上より、テストの点数に対するスタンスも各御家庭で考えていただきたいところです。そのテストを受けるまでにしっかり「準備」したのか、やれるだけのことは全部やって受けたと言えるのか、を親子ともども、自問自答していただきたいのです。

 

 テストの点数が良い場合も、手抜きで勉強してたまたま覚えているところしかでなかった、得意なジャンルだった時などは、「こんなもんでいけるんだ」と舐めるきっかけにもなりかねません。これはかなり危険です。

 

 逆にテストの点数が悪い場合、悪い点数自体にお母様お父様のほうがいら立ってしまって、あることないこと𠮟責してしまってはいけません。ほんとうは、その子なりに頑張ったかもしれません。

 頑張っても報われないことがあるのは当然であり、世の常ですが、努力をやり切り続ければ長い目でみれば必ずいつかは結果がでるものです。また、努力が限界点に来ると、不思議と結果などどうでもいいと思えるものです。その辺を、テストや受験から学ぶことが、大きいのです。

 

 うちの親がいろいろな他の家庭と比べて「うまかったな」と思うのは、僕や弟に一切「テストが嫌なモノ」という印象を与えなかったことです。

 

 あるとき、僕は塾の算数の小テストでゼロ点をとってきたことがあります。小4くらいでしたでしょうか。うちのおかんは、「あんたは頑張っとる」が「ゆった(指摘した)ミスが解決できてない」と問題点を指摘するだけで、声を荒げて𠮟責することはありませんでした。(声は怒ってます)

 

 実は当時、あんまり頑張ってなかった僕は、良心がズキりと痛み(笑)、塾でもしっかり頑張るようになりました。親の勝手な信用に応えようとした部分があったのです。

 これが最初から頭ごなしに「あんたが勉強全然してへんから」「あんたの頭悪いんちゃうか」と決めつけられていればどうなったでしょうか。「しとるわ!」「頭悪いんは遺伝や!」と喧嘩になり、テストが悪かった問題点の原因にまで冷静に到達できないかもしれません。

 

 僕がサピなどでの優秀者とそうでない子の差で一番に感じるのはこのあたりです。

 

 とにかく、うちの母親は「テストの点数自体」で僕をなじったり、大声を出して叱ることはありませんでした。零点と満点の点数自体で、優劣(100点だから偉いという感覚)を見なかった部分があります。(そんなに高尚なものではなく、よくわかってなかっただけだと思いますがw)

 僕よりはるかに成績が悪かった弟に対しても「野球続けたかったらなんとかしい」という一点のみで、弟自身に身の振り方を考えさせていました。

 

 信じられないようなケアレスミスを、大きなテストほど繰り返す子は多いです。僕はこれを一種のイップスのようなものだと感じています。イップスとは、スポーツ選手がよくなる一種の病気で、最近では阪神の藤浪晋太郎選手が苦しんでいます。精神的な原因で、変に力んでしまったり平常心をなくしたりして、身体が正常に動かない、パフォーマンスを発揮できない状態のことを言います。

 

 一般にこれは真面目な方にかかりやすいようで、僕もテニスのレシーブや音楽プレイで似たような経験をしています。「ちゃんとやりたい」という一途な気持ちが、自分を縛ってしまうのです。

 

 本やネット記事を読み、テストにも似たような症状があるのではないか、と思えるようになりました。クラス分けのかかった大きなテストに限って、ありえないミスを連発する子に心当たりはないでしょうか。僕からみるとそのような子は、以下のような性質を持ちます。

 

・親の期待に答えたい

・真面目

・テストの結果に対して親に良いコメントをもらいたい、悪い結果を見せたくないと思っている(見栄っ張り)

 

 やはり、普段から親にテストの点数に関して口汚くののしられたり、本人の性格上見栄を張りやすいと、テストイップス(勝手に名付けましたw)にかかりやすいように思います。スポーツにおけるイップスも、「細部にこだわる」ことから発生します。あまり、細かいことばかりにこだわってはいけないのです。

 

 ただ、それもこれも、「テストに嫌な印象を与えない」ことができていれば、すべて解決する問題です。テストに嫌な印象がなければ、どんどん新しいテストを受けられるし、そこで変なミスもなく、力を発揮でき、点数も実力通りに出やすいですし、問題点も分かりやすく、さらに伸びていきやすいです。

 

 

 そりゃ、毎回のテストが8割くらいなら嫌な印象をもつはずがないのですが、そうもいかないのが受験です。(このことから考えると、低学年のうちはテストは平易なものを受ける方が良いとも言えます)

 

 親御さんへのお願いとしては、テストの点数が悪くても、そのこと自体をあげつらってはいけません。テストの点数が悪い原因はもっと別の場所にあります。

 親が環境を作ってあげられなかったのかもしれませんし、塾の先生の説明が分かりにくい場合もあります。そもそも計算力などが低くてうまく授業についていけていないのかもしれません。本人が宿題を軽視していて、テキトーにやっているのかもしれません。

 

 テストの点数が悪い場合も、しっかり親子でその結果に向かい合い、「なんでなんだろう?」と一緒に首をかしげるくらいが良いです。そのうえで、「テストまでにやるべきことをやりきったのか」「やるべきことは何だったのか」「やれてないなら何割くらいできてこの点数なのか」など、しっかり左脳を使って分析していくことが大事です。

 

 感覚に任せすぎると、本当にざっくりとした受験になり、無駄も多くなるし、遠回りの連続で結局何がしたかったのかが分からなくなります。ここもバランスが大事です。

 

 ってなわけで、テストの点数自体で𠮟責するのを避けてみてはいかがでしょうか。続けていると、いつの間にか事態が好転していることもよくあることです。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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