お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


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 中学受験に集中している方は、入学したその後のことが抜けがち、ということが言えると思います。だから過度に過保護になったり、突き放したりという極端なこともできてしまうのです。

 

 このブログではよく言っていることなのですが、大事は「中高6年間」です。中高6年間をしっかり過ごせば、たとえ中堅校だったとしても東大に行くことぐらい可能ですし、その後の人生に活きる資質を育てることが可能です。そういう意味では、(少なくとも)関東圏では中学受験の勉強をしたなら、第1志望に落ちたとしても、公立中に行くよりは、そこそこでも中堅進学校に行った方が良い、といえます。

 

 僕はこの仕事を通じて、いろんな私国立校の内情やカリキュラムを見てきています。もちろん、公立中の子の高校受験もよく見てはいます。

 

 今の日本の教育カリキュラムは、落ちこぼれを出さないように、ややレベルが低めに設定されてしまっています。すると、中学受験をしたような子が公立中に行ってしまうと、あまりのレベルの低さにびっくりしてしまいます。

 進度も遅いですし、いつまでもダラダラと同じ分野をやったり、そのくせノート提出だけは厳しく過保護的であったりと、システム的な(先生のせいではない)矛盾・理不尽がたくさんあります。放課後に塾も行かねばならず、自由度は低いです。また、かつてのように部活動をしっかりする公立中も減っています。

 

 これは公立中の実情・制度からしてしょうがない部分でもあり、それも見えてはいるのですが、詮(せん)無きことであり、ここでは論じないことにしておきます。

 

 見ていますと、今の私立進学校の中でも、方向性が二分していて、少しカリキュラムのレベルを落としてできる子の率を増やしていくパターンと、高いレベルのものを提示して泣きながらでもついてこさせるパターンがあります。

 

 僕は圧倒的に後者の私立校をおススメします。これはいろんな学校で10年単位くらいで見ているとどっちが進学実績に結び付くかは割とはっきりしているのです。

 

 例えば、最近偏差値が落ちてしまって凋落しているイメージの巣鴨中ですが、依然として東大に10名程度は通していますし、医学部にも50人以上が受かっています。

 10年ほど前から、サピでは偏差値50を切り、四谷でも偏差値55を下回るほどになってしまったのですが、古臭いところも含めて(そこが人気のない理由のひとつw)、今の軟弱男子には鍛えられる部分もあり、しっかり生徒が育っているな、という印象があります。偏差値70(四谷で)近いところの子ばかりをとって東大数十名より、価値はあるといえるのではないでしょうか。

 そもそも、偏差値50そこそこ程度の子を東大に中高6年間でいれるとは、なかなか決意と厳しさと覚悟がいることであり、その難しさ、尊さを僕は理解しています。

 

 そのカリキュラムもかなりエグい、昔ながらのものが依然としてあります。中学時分から、高校内容は当たり前です。できないと何度もある補習の中で、生徒はそれに無理くり? ひっぱりあげられて行きます。そこに連帯責任制(中途半端な成績層の男子には絶対に必要な要素です)などを多く用いた旧態依然とした教育方針があり、それが逆に現代では生きる部分もあると僕は見ています。

 

 まあ、巣鴨であっても、僕の母校(兵庫県私立白陵)の軍隊然とした厳しさの前ではかすむものもありますが、似たところもありますね(二度と戻りたくないですが、笑) 駒場東邦や海城にもそこまでではないですが、似たものは感じます。10代のうちは男子たるもの、鍛えらえれてなんぼでしょう。

 

 やはり中学受験をするような教育意識の高いご家庭の生徒は、女子であっても高いレベルのカリキュラムを与えておく方が良いです。定期テストの平均点が20から30点などもザラで、高すぎるほどのレベルなのですから、仮にそれができなくてもまあいいか、という気楽さがあります。

 中高6年間のうち数度同じような内容を繰り返すので、一度や二度は落ちこぼれてもリカバリーするタイミングが必ず来ますし、そこで強くなって本格的な学力を手にする子も多いです。

 

 難しいものを提示すると、公立中では無理でしょうが、意識の高い子や従順な子、素直な子、劣等感が強い子、が多くいる進学校では、必ず3から4割がついてきます。その3割が核となり、学年に良い雰囲気をもたらせば、全体の学力平均もあがり、高3になるころにはそこそこの進学実績が出せるだけのものになっています。

 

 そこで変にレベルを下げてしまって、高い目標(東大などの国立校)を提示しなくなった学校ほど、結局は生徒の学力落ちていき、その低いレベルでも同じように落ちこぼれる子がでる、というスパイラルができ、どんどん進学実績が落ちていく、という現実があるのを僕は見ています。

 

 進学校なのですから、高3夏くらいまで全員国立志向にしておけばよいし、センター試験も学年全員国立タイプで受ければ良いと思います。私立文系志望だったとしても、そこから科目を落とすだけなのですから、結局はつぶしも効き、有利に働きます。

 今の私立大受験は試験科目が多様で、いろんな受け方ができるのですが、国立志向にしておけば、その全部(古文や漢文のあるなしかかわらず)を受けることができ、大変有利なのです。推薦などされなくても早慶にいけます。

 

 安易に進学校が推薦を出す意味はないです。そんなことをしなくても、少子化で薄くなった上位層のせいで、そこそこ勉強すればMARCHくらいなら必ずいけます。学力で勝負すれば良いです。

 今の推薦入学の子の学力の低さを見れば、将来的に日本社会にとっての『災い』となることも透けて見えます。推薦はセンター試験が失敗しそうな子にとっておき、上位層はどんどん学力を高め、よりよい大学に挑戦していけば良いと感じます。また、そのような仕組みになっている学校が結局は良い生徒をたくさん生み出してもいます。

 

 一発勝負とはこわいものですが、チャンスでもあり、乗り越えれば大きな自信にもなりますし、失敗してもそこから学ぶことは大きいです。そんな若いうちから失敗を恐れていては、大人になって満足感のある人生は送れないと感じます。

 浪人したあげく、現役の時より低いところにしか受からなかったとしても、「失敗できた」という事実は残り、失敗を避けてそこそこのところへ進学した人間よりは価値的なものも残ることでしょう。そのような視点を持っていることが大事です。

 

 

 このような中高6年間のことを想定すると、中学受験期には、なるべく子供自身が考え、自分で選択する習慣をつけさせておいた方が良いことがお分かりになると思います。

 親にいれさせられた、と感じていると平気で学校の方針に反抗し、ドロップアウトする因にもなります。それが「自分で選択した」という感覚があれば(実は親がそのように誘導していたとしても)、いろいろと違ってくることでしょう。志望校や受験校選択では、親は条件と意見をとりあえず上梓し、最終判断は子供本人がするのが良いです。

 

 所詮親の加護はあるのですが、子供側が「自分で選択して、頑張った」という事実を刻んで終わるのが、受かる受からないは別にして、中学受験の良い方向性だと僕は思っています。

 

 あ、中高6年間でサボり倒すと、高校受験がない分、中3時に学力の担保がなく、特に英数でとんでもないところまで落ち込んでしまうことも付け加えておき、今日の記事を終わりたいと思います。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

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