お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、シンフォニックメタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)


テーマ:

 本などでは成功体験は多いものですが、失敗体験や、うまくいかなかった経験などが書かれているものは少ないです。もちろん、筆者のアピールにならないので当然なことではありますが、僕の経験上、成功体験をまねるより、失敗体験を追従しないようにしたほうが、物事はうまくいきます。もちろん、受験もです。

 

 といいますのも、成功体験というのはその方だけにしか当てはまらない場合があるのに対し、失敗体験は結構幅広い方に当てはまる「あるある」である場合が多いからです。

 

 特に中学受験では僕はたくさんのパターンを見ています。いろんな方がいろんなことをして、まもなくその結果も容赦なく出るので、僕にとっては勉強になりやすいのです。

 

 この時期から気になるのは、「効率」です。受験学年では、長い目で伸ばす視点は一旦置いておいて冷静で一見非情な判断もせねばなりません。そこで、最大の結果を出した方が、非情さものちに活きます。

 

 以前から過去問の効能を疑問視している僕ですが、やること自体を否定しているわけではありません。ただ、過去の生徒さんを見ていましても、やはりそのやり方扱い方には注意が必要です。

 

 サピックスなどでは、この時期から国語の過去問を学校指定で出されているのですが、AからC、Dくらいまで(要は下位クラス)の生徒さんには全く必要ないと感じます。なぜ下位クラスなのか、を考えてみれば、国語の過去問より他にすることは絶対にあるはずだからです。

 

 失敗パターンとしましては、この過去問は提出期限が決められていて、宿題のようにするパターンであることが原因となります。つまり、強制力が働いてしまうことが、危険性を伴うのです。もってきたら、記述くらいは見るよーくらいだといいのですが。

 やるべきことなのかどうかの判断を自分や個々の塾の先生がくだせない状態でやることに「塾全体」でなっていることが危険さを感じます。

 

 なぜこの時期にそれをするのか、の論理性がないのです。

 

 また、国語の過去問は「効率」という面では、最も点数になりにくく、6年のこの時期からではもう大きく伸びることはない、と腹をくくっておく必要があります。(もちろん、この時期の猛勉強で開眼し、一気に伸びる子も結構いますが、それは『ラッキー』だと感じるべきです。狙っては難しいです)

 

 その国語の文章題の「間違い直し」そしてその「強制」、これがもっとも大きな失敗の因になっていることが多いです。いい時期の自分の生徒にこれをされると、本当に腹が立つこともあります。

 

 国語の過去問を実のあるものにするためには、

1、まずは時間通りに解く。(時間配分の実践)

2、語句などで間違えたものを直す

3、記述の見直し

4、「なぜ間違えたのか」の考察

 この4ステップが必要です。

 

 ご家庭でできるのは1,2までです。3,4はかなり『わかっている』点数を取らせることのできるベテランの国語教師で、論理性の高い教師・講師が時間をかけて「ここはこう聞かれているのだから、ここに注目してここに線を引くべき」という純粋論理性を説かねばなりません。

 

 と言いますのも、国語は似たような問題がでることはほぼありません。例えば中学受験でよくでて中学教科書にものっている「さんちき」という文章で、最後のほうの気持ちを聞く、などはまったく同じパターンもありますが、そうはないと思います。

 つまり、国語では、算数のように問題演習をしたからといって、同じパターン性で解けるものはほぼない、ということです。

 

 したがって、国語で点数力をあげるには、「論理性」を追いながら突っ込んで授業をする必要があります。大学受験の予備校ではそのような授業形式となっていて、数か月やっていると、より深いところでの論理の共通項(小説文でもです)が見えてきて、どこかで一気に点数があがることがようやくあり得ます。

 

 その場合も、すべてに理由を述べることができ、論理的な破たんを一瞬で見抜くことができるくらいの論理性の高い講師が授業をしていることが絶対条件で、この条件を満たす方はほんとに少ないと感じます。わかりやすいイメージとしては林修先生のような感じです。僕自身も理系ではありますが、そんなに自信はありません。

 

 過去問で時間をかけて、「なぜここはアなのか」「なぜこの記述ではここを書かねばならないか」などの論理手順を生徒さんにわからせるように授業をし、一般性をもたせて他の問いでもその考え方が使えるようになり→解けるようにする、という授業をしないと、過去問の国語の文章題は本当の意味では伸びていきません。

 

 これは、時間に追われる小学生の集団授業では不可能だと思います。それが分かっている教師は、カリキュラム通りよりは遅い進度で教科書の文をじっくり読むようにするはずです。実際、灘の有名な橋本先生は、中勘助の『銀の匙』を中高6年でじっくりやるという授業をされていました。

 

 大手のような毎週違う文章を次々とやる、という形式では「いろいろな文章に慣れる」という意味あい以上のもの(まあそれも小学生には大事ですが)は得られないと思いますし、今までの生徒をみても感じます。その形式では得点力には直結しない、と考えておいた方が正しいです。教養だったり、世界観を広げる必要が子供には必要なのでやっているし、その意義としても深いととらえておきましょう。

 

 ですので、直前期で得点がインスタントに欲しい場合はやり方を変えねばなりません。

 

 以上を踏まえますと、直前期の過去問の国語、なかんずくその文章題の直しは、あまり時間をかけるべきものではありません。子供に間違えた設問の「理由(なぜ間違えたか)」をかかせるところが結構多いのですが、徒労を感じます。

 そこに論理性をもって理由をかける子はほとんど小学生ではいません。書けるレベルの子は、楽々御三家を狙える位置にいます。

 

 そもそも、「どういう風に理由を書くべきか」を教えないので、生徒の国語の直しの理由記述は、「○○を見ていなかった」「勘違いした」など論理性のかけらもないものばかりです(笑) どういう風に論理的に詰めていくべきか、その道筋も塾で教えておくべきなのです。

 

 おっと、国語だけで長くなってしまいました。ですので、過去問の直しは算数と理科中心で良いかと思います。塾の必要性が習うことも習ったのであまりなくなっていく、というのがこの時期です。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

夏のスーパーコンサル2017今年も始めました。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。ご希望の方はメールをくださいね。

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

こちらです。 http://ameblo.jp/harryhawk-bp/entry-11385618245.html お勉強BLOGЯanK お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2   ←たまにクリックしてもらえるとうれしいです。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

ジュクコさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。