今回読んだのは
琥珀のまたたき 小川洋子

小川洋子さんの本は以前から数冊読んでいる
最初に読んだのは『博士の愛した数式』
2003年の作品で読売文学賞や本屋大賞を受賞している
2006年には寺尾聡さん、深津絵里さん出演で映画化もされている
静かなお話だなと思ったことを覚えている
静かで澄んだ小さな世界のお話だと

最近読んだのは『ことり』
やはり静かで澄んだ孤独を孕んだ小さな世界

独自の世界観を持った作家さんが好きだ
どんな作家さんにもきっとある物だと思うのだけれど その色が濃い人ほど好きなのかも知れない
女性は特に

山田詠美さん、よしもとばななさん、江國香織さん、井上荒野さん、小川糸さん

世間一般というものに馴染めない(あるいは馴染まない) 必死になることはないけれど いつもひたむきで でもそれが周りには理解されない 生きづらさを抱えながら 孤独を楽しむような だからこそ そこでしか得られない独特な愛を育む人たち
そんな世界を描く作家さんが好きなのだろう

『浮世離れした』という言葉が一般的にはどう捉えられるのかわからないけれど 私にとっては遥かなる憧れだ
儚くて 寂しげで それでいて芯が強く 美しい
そんな人物を描く作家さんたち
なかでも小川洋子さんの描く世界は隔絶されている感がある

今回読んだ 琥珀のまたたき は本当に隔絶された世界でのお話

この本を選んだのは
小川洋子さんの作品だという一点
なので帯の推薦文も読まず
裏のあらすじもなんとなく眺めた程度
あえて加えるとしたら
琥珀という文字に惹かれたから


若い頃に
やたらと琥珀に魅せられた時期があった
そう言えば当時買った琥珀のペンダントヘッドしばらく見てないけど どこにあるのだろう?



少し前に『ファンタジーの世界で生きていたの?』と聞かれたことがあって 
ファンタジーではないけれど
本の中に浸って生きた時期はある(それもかなり長い期間)と答えたのだけど
私が迷い込みたいのはこういう世界なのだ


儚くて 寂しげで それでいて芯が強く 美しい
浮世離れした人々と
浮世離れしたいと願いつつ
世間にがんじがらめに囚われた人のお話
それぞれの正義
それぞれのルール
見たいものだけを見て
生きたい世界を生きる人たち
頑なに日々を繰り返し
そこに安寧を求める人たち

日々の喧騒から少し離れたい時にどうぞ