経済界の定例会は、
企業の会長や社長などから、
いろいろな自説をお伺いする会なのですが、
昨日のカルビー会長のお話の中で
本当にそうだと思ったのは
広報業務の部分に属するお話でした。
企業の広報業務の中には、
情報を正しく開示することが
重要な業務として含まれています。
けれども、この情報開示、
東電を見ていただくとわかると思いますが、
真実を、素早く開示することが、なされていないことがあります。
生肉ユッケで死亡事故が起きた時もそうですね。
ユッケ用としていい肉ですと言われて購入した。
ユッケ用としていい肉だなんて言っていない。
話は矛盾していて、どちらかが嘘をついているわけで。
お話の中で、
「会社の持つ情報 = 顧客の持つ情報」
にすることだと会長は仰っていました。
そう、本当にこうなれば素晴らしい!
顧客は安心できます。
でも、そうはなっていないのが実情ではないでしょうか。
私が広報を学んだ時に、
まず一番に教えられたことは、
「会社に嘘を強要されたとして、たとえクビになっても、
絶対に嘘をついてはいけない。」
ということでした。
これを貫こうとすると、当たり前のことなのに、
なかなか大変なんですよ、これが(笑)
嘘こそつかないけれど、
開示はしないでおく、ということはよくあるのではないでしょうか。
それではいけないのです。
また、大企業の場合、「広報」 と 「宣伝」 はしっかり別の目的で
組織が設置されていることが多いですが、
中小の場合は、ここが一緒になってしまっていることが
非常によくあります。
無料で雑誌などに掲載していただくことを
パブリシティと呼んでいます。
PRの一種です。
このパブリをどれだけ取れるかが大事になってしまっている
広報担当者の多いこと。
「広報」 と 「宣伝」 が、ごっちゃになってしまっています。
本来の目的は、
正しい情報を開示して、顧客の皆さんに安心していただき
相互の関係を築くことなのに、です。
だから会長の、基本でありながら、
ちゃんと基本に戻ろうよ
とする姿勢に、共感した次第です。
スカッとしました(笑)