聞きなれない言葉を聞いて

意味が分からないままに

私はK君に質問した。

 

 

 

 

アスカ)

「色恋営業って?????」

 

 

 

 

K君)

「色恋営業というのは

 

 

 

色恋、つまり、自分の好きな感情を見せて

相手に営業することです!」

 

 

 

 

普通な様子で

さらっとこの説明をしてくれた。

 

 

 

 

きっといろんな女性に

何度も同じようなことを

聞かれているのかもしれない。

 

 

 

 

 

私はこの説明を聞いても

まだ意味が分からなかった。

 

 

 

 

特に分からなかったのが

「色恋する」と「営業する」という点だ。

 

 

 

 

私も個人事業主なので

営業という言葉の意味は

もちろん知っていた。

 

 

 

 

ただなぜセラピストJ君という

男性の存在と

「営業」の言葉が

私には結びつかなかった。

 

 

 

 

 

 

アスカ)

「色恋をして

「営業する」というのは、

どういう意味なんですか?」

 

 

 

 

K君も

私が風俗のことを知らず

かなり無知だという事を

分かったようだ。

 

 

 

 

私の質問に嫌な顔をせず

なんでも丁寧に説明してくれた。

 

 

 

 

K君)

「色恋というのは

男女間の恋愛感情のことですよ。」

 

 

 

 

「営業するというのは

 

 

恋愛感情を使って

相手に指名してもらうことで

お金を増やそうとすることです」

 

 

 

 

 

なんとなくだが

 

 

 

だんだんと

 

 

 

K君の言っている意味が

どんなに鈍感な私でも

少しずつ分かってきた。

 

 

 

 

アスカ)

「なるほど・・・・・」

 

 

 

 

 

「ということは」

 

 

 

 

 

「私がセラピストから言われた

好きとか両想いという言葉は・・・・・・」

 

 

 

 

 

「本気ではなくて」

 

 

 

 

 

「K君が言う、

色恋営業という事ですか?」

 

 

 

 

「つまりそのセラピストは

 

 

 

私から指名してもらいたくて

お金を増やすために

 

 

 

 

好きだとか両想いだと

言っていたということなんでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K君にこう聞いた。

 

 

 

 

だが、この時の私は

 

 

 

 

心のどこかで

 

 

 

 

K君からの答えが

こんな内容であることを期待していた。

 

 

 

 

 

そしてこういう返事が返ってくるものだと

この時はまだ信じていた。

 

 

 

 

「いや、きっと違うでしょうね・・・・」

 

 

 

「アスカさんの場合は

そのセラピストが本気だと言っているし

 

 

 

嘘をつかないと言っているし

 

 

 

色恋営業ではなく

本気の好きという気持ちですよ!」

 

 

 

 

私はK君に

こう言われるのだと本気で思っていた。

 

 

 

 

 

(そう言われたかっただけかもしれない)

 

 

 

 

 

 

しかしながらK君は

私とセラピJとの

出会いから5回目までの

話をざっくりと聞いてくれた後に

 

 

 

 

 

 

ものすごくあっさりと

こう答えた。

 

 

 

 

 

 

K君の顔は

どこか残念そうで

 

 

 

 

私に同情するような

かわいそうな人を見る顔だった。

 

 

 

 

 

K君)

「それは・・・・・・

 

 

 

完全に色恋営業ですね」

 

 

 

 

「残念ですが・・・・・

 

 

 

アスカさん、騙されてますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の顔から

自分でもはっきりと分かるぐらい

 

 

 

サーっと

血の気が引いた・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

その時の私は

 

 

 

 

 

セラピJ君とのことを

 

 

 

 

K君に対して

自慢げに話していた

自分の姿が恥ずかしすぎて

 

 

 

 

それを何とか隠すために

 

 

 

 

 

精一杯の苦笑いをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

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