なたの投資生活は順調ですか?

新NISAがスタートして1カ月余りが経過し、NISAで好まれる商品の傾向が見えてきた、というニュースを目にしたので、今回はそのニュースを共有したいと思います。

 

投資信託の資金流出入によると、2024年1月は、群を抜いて「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純流入額3428億円で1位の人気だったみたいですね。

次に、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2079億円が2位で、第3位の「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が397億円の純流入額であったことから、群を抜いて「eMAXIS Slim」の「全世界株式(オール・カントリー)」と「S&P500」に資金が向かったことがわかりますね。

さて、三菱UFJアセットマネジメントの分析では、1月の資金流出入状況で明確だったのは「ノーロード・インデックス・ファンド領域への明確な集中して資金流入額の70%を占めた」(デジタル・マーケティング部副部長の酒井香織氏)と言われています。
「ノーロード・インデックス・ファンド領域」とは、主にインターネット取引専用に提供されているノーロード(販売時手数料無料)で、低コスト(信託報酬率の水準が同種の他の商品と比較して低い)のインデックスファンドであり、シリーズとして提供されているファンドですね。

 

2018年1月に「つみたてNISA」制度が導入されてから、「長期・分散・積立」の投資こそが資産形成の王道という考え方が広まるとともに、各シリーズにおける運用コスト(信託報酬率)の引き下げ競争が激しく繰り広げられてきました。

その競争の中で、愚直に「業界最低水準」を標榜し、ライバルファンドが信託報酬率を引き下げると、それに応じて何度でも信託報酬率の引き下げを実施してきた「eMAXIS Slim」シリーズが、今では他のシリーズを圧倒する存在感を示しています。
 

その「eMAXIS Slim」シリーズを提供する三菱UFJアセットマネジメントから、新NISAでの個人投資家の投資需要をくみ上げる形で新たに設定するファンドが、2月22日に新NISAの「成長投資枠」の対象ファンドとして提供する「eMAXIS インド株式インデックス」みたいです。

信託報酬率は最低水準というわけではないのですが、ノーロードのファンドであり、信託報酬率の税抜き年率0.40%以内と言われているみたいです。
 

ここで、主要な株式インデックスのリスク・リターンの関係(「S&P500」はリターン10.1%:リスク18.5%、「TOPIX」は5.7%:16.8%、「全世界株(除く日本)」は9.3%:18.9%など)から、よりリターンの高い特定国の株式インデックスを探すと、インド(15.8%:27.7%)、ブラジル(12.9%:37.6%)、韓国(12.6%:28.4%)など(リスク・リターンの計測期間は2000年7月~2024年1月)で、その中でパフォーマンスが際立っているのが「インド」であり、また、足元ではインド株ファンドへの資金流入も続いているみたいですね。

それとネット販売会社のイベントや同社のコールセンターなどを通じて「eMAXISシリーズでインド株式が欲しい」という声が多く寄せられたことも、今回のファンド新設の大きなきっかけになったとも語っておられました。

僕も初めてNISAを始めた頃は、新興国(株)を選択していましたが、途中で解約して今はアメリカ(株)を購入しています。

しかし、インドやアフリカなどの株も捨てがたい感じには最近はX(旧Twitter)を見てても感じるところですね。
 

そして、今後のインド経済の見通しについては、戦略運用部経済調査室室長の入村隆秀氏がインド・ムンバイ等での現地取材の結果も踏まえて語っておられました。

「昨年7-9月期に前年比+7.6%という高いGDP成長率を記録したインド経済は、引き続きインフラ投資などの固定資本投資が景気を牽引し、2024年度も年率6%程度の経済成長が継続するものと期待される」とのこと。

更に「海外企業向けの研究開発、経営コンサルティングなどに加え、乗用車のデザインやハリウッド映画の特殊効果など幅広い業務を実施している『GCC(グローバル・ケイパビリティ・センター)』業務が急拡大している」と近年のインドのサービス業の拡大を紹介しておられました。

 

「1990年代はコールセンター業務で世界の英語圏の需要に応えて成長したインドは、2000年代にはソフトウエア開発で注目され、現在ではその他のサービスも拡大して大きな成長が期待されている」ということと、今年4-5月に5年ぶりとなる総選挙が開催されるものの、モディ首相の与党インド人民党が勝利する見通しであり、モディ政権が3期目に入り、これまでの路線が継続されるだろうと、政治的な混乱リスクも低いと語り、インド経済の高成長とインド株式市場の堅調な状況が継続するだろうとの見通しを示しておられました。

 

これらの記事の内容からこれからはインドへの関心も向けてみてもいいかもしれませんね。

それでは今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。