小国和紙生産組合さんへ。優しい灯りを考える。 | 住宅手帳*新潟のある設計士の物語。

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『豊かな普通の暮らし。』を目指して。
世界を旅した住宅設計士ゆうの日常を綴ります。
フィレンツェで買った真鍮の取手がお気に入り。

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建築士の試験が終わったらやりたい、と思っていたことがありました。

それは、
「部屋の照明の雰囲気を良くしたい。」
(と、言うか明るすぎるので明るさを抑えたい。)

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明るすぎる現在の照明、シーリングライトくん。


リビングはともかく、個室では、
『夜は夜として過ごすことを愉しみたい』という想いがあります。

できれば、照明の明るさをおとし、本など作業をする際は、そこだけスポットライトで照らす。

空間に陰影が出てくれば、奥行き感も増します。
昼間の明るい部屋とは違った夜の部屋を愉しむことができます。


そんな空間づくりのために、いま僕がいいなと思っているのは、『和紙』。

和紙の優しい灯りで夜を優しく演出できればと考えています。

できれば、地元で作られた和紙で、なるべく和風っぽくならず、
出来るだけ存在感のない優しく慎ましい灯り(シェード)を。
(それをリーズナブルな値段で。照明器具は高いから、、)
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和紙の優しい灯り。



と、そんな空間を想像し、まずは自分で見て、つくって、試してみようということで、
長岡市小国町の小国和紙生産組合さんへ行ってきました。(前置き長い、、、)
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小国和紙生産組合さんと言えば、あの名酒「久保田」のラベルを製造していることでも有名です。
他にも最近長岡駅前にできたアオーレ長岡のホールの壁なども手がけられています。
ちなみに小国和紙は、1974年に新潟県の無形文化財に指定されています。
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久保田のラベル。朝日酒造さんのHPより。



お店に到着し、店内を散策していると、和紙づくりの工房長が話しかけてくださり、熱く和紙について教えて頂きました。

素人の僕にもわかるように、親切に詳しく和紙について教えてくださる姿はとても格好良く、工房長の人柄に感動しました。


以下、工房長より教えて頂いた話。


小国町ではもともと和紙の生産が盛んでした。

雪深い小国町では冬の内職として、ほとんどの家で和紙がつくられていたそうです。

江戸時代初期にはすでに製造が開始されており、幕府に税として収めたという記録も残っています。

しかし、産業化で洋紙の輸入が始まり、小国町の和紙づくりはどんどん衰退していきます。

そして、昭和の中頃には和紙づくりをする家はなくなってしまいました。

それを復活させたのが小国の片桐工務店さん。
現在、小国和紙生産組合は、片桐工務店さんの和紙製造部門という形で運営されています。

片桐工務店さんも元々は冬場、家づくりの仕事が少なくなる時期の副業に始められたものだったそうです。

時が経つにつれ、年々注文が増え、今では和紙部門は通年稼働しています。

片桐工務店さんの、「地元の文化を復活させ、受け継いでいく。」と言う想い。
とても尊敬し、共感しました。

ちなみにお店の中はこんな感じです。
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棚に陳列された和紙や、和紙の照明、和紙の壁紙など和紙だらけ。
机に乗っているのは、出来たばかりの柿渋染をした和紙です。


いろいろの和紙が手間ひまかけた作り方で出来上がっているのですが、
長くなるので、それはまた次回にお伝えしたいと思います。

次回もお楽しみに(^^)

小国和紙生産組合さんのホームページはこちら→クリック