アマチュア野球も、いよいよオープン戦が始まってきた | 週刊テヅカジン

週刊テヅカジン

手束仁が語る、週刊webエッセイ

 2月も後半になって、プロ野球もオープン戦が始まって、いよいよ1カ月後の開幕へ向けて佳境に入っている。大学や社会人のアマチュア野球の有力チームも、温暖な地へ強化キャンプへ行ったり、練習試合などで実戦経験を積んでいくというところもある。東京六大学野球連盟の立教大は、今週末から九州遠征のようだが、この日は埼玉県の新座キャンパスにあるグラウンドで、神奈川大学野球リーグの関東学院大を迎えての試合となった。

試合前の挨拶。この雰囲気はやっぱり「野球はいいなぁ」と思わせてくれる

 また、ボクとしても、このところはラグビー眼になっていたので、そろそろ野球眼も作っておかないといけないなというところでもあった。

 

関東学院大010 320 001=7

立 教 大100 005 000=6

 

 今の時期の試合でもあり、どちらも、まだまだ未調整の部分も多かったようだ。チームとしても、いろいろ試していこうというところもあったであろう。だから、後半は選手交代なども多くなっていった。

 投手はともに6人ずつが投げた。2イニングから1イニングを任されて投げていって調子を整えていくというパターンだ。立教は大越君(3年・東筑)が先発して2イニング。関東は堀内君(3年・上田西)が先発して同じく2イニング。ともに死球押し出しの1失点という内容。まだ、制球も整っていないかなという印象でもあった。

立教大・大越怜君(3年・東筑)

 関東は4回に7番の長瀬君(4年・伊勢崎清明)のソロ。さらに9番野坂君も(4年・高川学園)右越2ランしてリードする。打たれた小野君(4年・利府)は、ちょっと簡単にストライクを取りに行こうとしたところを捉えられた。バッテリーとしては反省点であろう。

 関東投手陣は5回までは4人で1失点に抑えていた。2人目の三澤君(3年・平塚学園)は下手投げで、面白い存在になりそう。余談ではあるが「ミサワ」姓でアンダースローなんていうのは、中日ファンとしてはちょっと懐かしくて嬉しいね。

関東学院大・三澤侑斗君(3年・平塚学園)

 3人目の白田君(2年・東海大山形)は3人でしっかりと抑えていた。

 明治が反撃したのは6回で、5人目の久米君(2年・東海大甲府)に対して失策と四球で好機をつかみ桑垣君(3年・中京大中京)、大山君(2年・広陵)ら途中から代わって出場していた選手が初打席でしっかり結果を残した。そして、菅谷君(4年・市船橋)の二塁打に外野の守備の拙さなどもあってこの回5点で同点となった。

立教大・桑垣秀野君(3年・中京大中京)

 そのまま試合は9回まで進んだが、関東学院は9回、中前打で出ていた宮里君(2年・松山聖陵)がバントと暴投で三塁へ進む。そして、4番渡辺君(4年・花巻東)は三振だったが、ボールを前に大きくこぼす間に三塁走者が帰るというものだった。結果的には、ちょっとピリッとしないかなという印象でもあった結末だった。

立教大・沖政宗君(4年・磐城)

 とはいえ、シーズンもまだ浅いし、この日は強風が吹き荒れていて寒いし、人工芝のグラウンドでも砂塵が舞うくらいコンディションでもあった。試合時間も、この時期でもあり登板した投手が延べ12人ということもあったので、3時間10分かかってしまった。

 なお、選手の学年は新学年表記とした。

2ランホーマーを放ってホームインする野坂奨真君(4年・高川学園)