クレイマー、クレイマー | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

クレイマー、クレイマー

50点

1979年のアカデミー賞作品賞授賞作。

原題は『Kramer vs. Kramer』。主人公クレイマー夫妻の離婚で、5歳の息子をどちらが引き取るか裁判に発展する話。
冒頭、何の前触れもなく突然嫁が出て行って、家事などしたことがない旦那がパニックになる。けど時間がたつにつれ生活に慣れ、子供との絆が徐々に深まる、実にわかりやすい展開。
シングルファーザー、イクメンの原点みたいな作品なため、どこかで見たことのあるシーンが多いのは、本作が後発に与えた影響も多々あるからなのかも。途中までは子役(今いくつだろうw)の可愛さもあり楽しく見れる。
しかしそこそこ古い映画なので、脚本や演出の完成度があまり高くない。随所に唐突と感じられる部分が多く、ラストも「え?これで終わり?」みたいな淡白さ。音楽の単調さも含め、見終わった後の物足りなさが半端ない。
名作の部類に入るんだろうけど、先日久々にBSで見たらびっくりするくらい感動しなかった。


監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー、ジェーン・アレクサンダー
1979年  105分
原題:Kramer vs. Kramer