翌日の部活から、女子の雰囲気が変わっていた。何というか気軽に声をかけてはいけない邪魔できない雰囲気だった。まさに副部長のタクトの言う通りだった。自主練をしたいという気持ちが少しあったがこの状況を見て断念した。ただ、サオリはいつも通りの感じで俺を指導してくれた。

 女子は通常の練習に加えて、朝練、毎回ではないが土日練も行っていった。ここの高校では各クラスごとに決められた基準点以上の成績を取らないと部活に参加できないことになっていた。だから、しっかり勉強も行った上で練習を頑張っていった。

 都大会選抜試験の結果は、男子の方はいつものメンバーが勝ち取り、女子の方は激しい争いの末一年からサオリとアリサ、二年からサナエ、三年から部長のスミレとアカネが勝ち取った。こうして、団体戦のメンバーが決まり都大会に向けて代表選手が中心になって練習が行われた。

 そして、六月中旬に行われる女子の都大会の当日を迎えた。この日に俺とサオリの関係性を変える出来事が起こったのである。男子は昨日試合が行われて何とか団体のインターハイ出場を決めた。個人の方は良いとこなしで終わった。