花うさぎ | 辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

創作人形作家辻村寿三郎の作品を皆様にご紹介いたします。


                   ジュサブロー館の創作日記-花うさぎ

辻村寿三郎は酉年です、十二干支をまるく円に並べると、

卯年がちょうど対面にあたります、このことを古来日本では

「向かい干支」、「裏干支」などと呼び大切にしてきました。


とてもつらい時に思いついて作ってしまったうさぎが、こんなにも人気になると   
思いませんでした。私は酉年なのです。兎年は酉年の六つめの私の向こう干支です。  
真向かいにある干支で、酉年の人に幸運をもたらすのです。東洋占術では、      
自分の干支は自分の為にはよくないのです。他人の為にあるのです。         
年男が正月にお宮で餅をまくのは、厄おとしをする為ですが、            
その年は自分の年なので気をよくして会社を起こしたり、家を建てたりする      
ひとがありますが、とんでもないこと、その一年はじっとしていなければならないのです。
そんな年にもし何かを起こさなければならない時に、向かいの干支のひとに助けて    
もらい、自分もその人が困っているときに力を貸してあげるのです。          
ひととひとは助け合うということを基本にしての術学なのです。私の母は、       
新しい下駄を下ろすときに、その下駄のうらに                    
墨でうさぎの絵を描いてくれました。

ころんで怪我をしないようにと。   辻村寿三郎