ある白いのらっちと会いました
その子は1匹で頭を下げて歩いてました
私は その子に
〝 うち来ない? 〟 と声をかけました
その子は そのまま 去りました
それから会うたびに話しかけ その度に無視されていましたが
ある日
〝 ちゃんとご飯食べれてるの?
雨に濡れなかった? 暑くない?
あなたがうちに来てくれたら光之犬が喜ぶんだけどな…
うちに来てくれたら たまに病院行ったりしなきゃいけないけど ほぼ自由だよ
毎日 ご飯もあるよ
お水もあるよ
雨にも濡れないし 暑くもないし 寒くもないから うち来てくれない? 〟
と 話しかけて 光之犬のイメージを送った時
その子が初めて返事してくれました
〝 あの時 …
あの時に助けてほしかった… ”
そしてイメージを受け取りました
それは あまりにも悲しいイメージ
まだ子犬の頃 生後半年くらいかな?
とても空腹
そんな時 畑に入った
畑のにおいを嗅いでると どこからか人間の爺さんが来て 大きな声で怒鳴られながら 長い棒で叩かれ 追い払われる
次は
仲間?母犬?の死…
そしてその子は こう言いました
“ ニンゲンはキライ ”
この日以降 会えなくなりました
堪えました
ニンゲンはキライ
その言葉の裏にある 深い心の傷
私に送ってくれたイメージは ほんのカケラでしかないのでしょう
もっともっともっと たくさんの辛い事があったのでしょう
だから うにに来てほしかった
でも 私はニンゲン
信じるに値しないニンゲン
今 私は 助けたい という気持ちではなく
彼らに 逃げなくてもいい 不安も空腹もなく 暑くもなく寒くもない 彼の場所で過ごしてほしい
ただ そう思うのです
でも …