道玄坂を振り返る その2
渋谷7th floor 島崎智子×矢野絢子「ひっしのぱっち」
2マンて好きだな。て、この日の本番前に思った。
いっぱい出演者がいるのも、テンションあがって楽しいけど、
音楽家の人たちって、リハから本番までの過ごし方が
ひとそれぞれのやりかたで集中力を高めてゆく感じがおもしろいの。
楽屋でだれかれおしゃべりしてたり、どこかへ出かけたり
客席で静かに過ごしたり。
2マンは誰にきがねすることなく、相手の空気を静かに意識しつつも
自分のペースでゆったり本番までを過ごせる。
ちなみに島崎さんとのぱっちでは、それぞれのリハを会場で準備しながら
静かに聴いて、私はリハ終わりでひとり楽屋で7thのまかないを本を読んだりしながら食べてて。
島崎さんは島崎チームと本番前どこかに出かけて。
本番前ふたりで楽屋で、少し話をして。
島崎さんに見送られてステージに向かう。
これ以上ないくらいひっしでぱっちして、ふらふらしながら戻る(笑)。
帰ってきて、今度は私が島崎さんをステージに送り出す。
客席で島崎さんの音と空気を全身で浴びる。
静かで力強い。シンプルな2マンライヴだったと思う。
好きな音楽家とステージで会話して勝負して
それを集まってくれたひとたちに浴びてもらって。
とても単純な幸福な夜。
私にとって音楽と人は同じ。わけられないんだ。