春うらら兵庫県神戸市の港町、創業1743年の大手酒造メーカー白鶴へ
灘という土地だから、大手だからこその伝統が今も息づく中、現代の最先端技術と手作りへの地道な探求など…鉄筋コンクリート6階建ての吟醸蔵の酒造りの行程に沿って、白鶴の丹波杜氏、小佐光浩氏に懇切丁寧にご案内をしていただきました。
大手の酒造を見学させていただいたのは初めてでした。最新設備の大きさ、仕込みタンクの数などまず、すべての見た目の規模感で圧倒されました。
一方でもろみの発酵する神聖な泡が弾ける「ぽわんっ」という音が聴こえてきて、新生児が初めて笑ってくれたときのような、なんとも嬉しいテンションに
又、高度な科学技術を駆使する中にも、昔ながらの杉と竹から造られた麹蓋(こうじぶた)の存在意義もとても面白く、温度調節のために麹を小判のようなカタチに美しく整える手の技は見惚れるような動きでした。
お酒が生まれていく過程を、杜氏さんと一緒に追わせていただくことは、夢のワンダーランドです。
撮影をしてないカメラがまわっていない時でも、杜氏さんがずっと親切に説明を続けてくださって、細部の細部までそのお心に深く感動しました。
甑倒しは終わり(こしきだおし:お酒つくりがおわること)、あとは高級酒のしぼりが少し残っているとのことで、今季の佳境を迎え、きっと疲労もたまっている時期ではないでしょうか…もちろん、そんなそぶりは一切感じさせません。お酒つくりのイロハについて、素人の私がおかしな質問をしてしまっても、美しく明快な言葉で切り返してくださいました。ちなみに一枚目の写真は灘を一望出来る蔵屋上で撮って頂きました。
「まさか、私で、本当にいいんですか!?」というのがご依頼のお電話をいただいたときの第一声でした。お電話くださった方も一緒に驚かれていました(笑)
衣装提供は、いつもお世話になっている広尾ヴィリーナさんの春の新作やレギュラー服などすべてお願いしました。短期間集中撮影はなんとか無事に終わり、あとは番組の一本化に向けて着々と進んでいます!
すぐのオンエアーですので、情報解禁になりましたら、お知らせさせてください