大戦末期のSS降下猟兵 | トリンリのおもちゃ日記
降下猟兵
ドイツ語で"ファルシルムイェーガー"、英語で"パラトルーパー"、日本語では"落下傘兵"とも言う兵種です。
敵地へパラシュート降下して(空挺)、敵兵と戦う部隊のことで、どこの国でもエリート部隊特殊部隊として扱われています。

今回のミリコスは第二次大戦末期のドイツ武装親衛隊(Waffen-SS)降下猟兵を取り上げます。

第二次大戦末期のSS降下猟兵です。
部隊はSS第600降下猟兵大隊
ヨーロッパ戦線の末期に、オストプロイセン(北東ドイツ領)でソ連軍と熾烈な戦闘を繰り返しました。

1944年5月に行われた騎士の跳躍作戦以降空挺作戦が行われなくなったために、大戦末期の降下猟兵は、SSの降下猟兵も本家空軍の降下猟兵も純然たる地上部隊員(歩兵)として戦線に投入されました。

そのため、ゴム底の空挺ブーツを履き潰すと替えの空挺ブーツは支給されず、一般歩兵用アンクルシューズ(編上靴)ジャックブーツが支給されました。
上のミリコスでも、ジャックブーツを履いております。
大戦末期の降下猟兵(SSか空軍かは不明)。
全員、ジャックブーツを履いています。

しかしながら靴以外は、特殊な降下猟兵ズボンを履き、専用の空挺スモックを着用し、これまた専用のヘルメット(リムが短い)を被っていたので、遠目からも降下猟兵だと分かる服装でした(稀にブーツと同じ理由で、歩兵用のヘルメットを被っている場合もあります)。





帽子をM43型規格帽からM40型略帽に替えてみました。
M40型略帽は1940年に正式化されたものなので、これを被っている者は古参兵だとわかります。

なお空挺スモックはSS降下猟兵も空軍のスプリンター迷彩の物を着用しており、最末期にSSドット迷彩の空挺スモックが支給された模様ですが、大戦中の着用写真がありません。


SSの降下猟兵はどちらかというと特殊作戦部隊の傾向が強く、戦後のGSG9に発展して行きます。

ナチスドイツの降下猟兵、SSも空軍も、興味深い兵種ですグラサン