5月18日(木) 夜
青山のブルーノート東京で、クリス・ボッティのライヴ(1stステージ)。
中孝介くんの取材のあと、少し時間をつぶしてから、青山へ。
スムース・ジャズの貴公子などと呼ばれるトランペッター、クリス・ボッティ。
ブルーノート東京、初登場となる。
スティング、スティーヴン・タイラー、ジル・スコット、マイケル・ブーブレ、ポーラ・コールらが参加して歌った最新作『トゥ・ラヴ・アゲイン』のライナーを書かせていただいたのだが、ライヴを観るのは今回が初めて。
CDでは甘くロマンティックな行き方の人だが、ほっほぉ、実演となるとそれだけじゃなく、意外にハードなアプローチをしてみせたりも。
音圧もあるし、踊ってるように感じられるブロウもあるし、けっこうファンキーなノリにも対応するし。
想像してた以上に、引き込む力が強い。
バンドは、ピアノがビリー・チャイルズ。ギターがマーク・ホイットフィールド。ベースがジョン・オスマン。ドラムスがビリー・キルソン。
もちろんボッティが主役なのだが、ソロばかりかというとそんなことはなく、それぞれのメンバーも存分に音で主張する(とりわけドラムの強い音に気が昂ぶる。ギターもいい)。
で、そういう時のボッティの寄り添い方が実に絶妙で、さすが、いろんな人たちと一緒にバンドやったりセッションしたりしてきた男やなぁと思わされたりも。
ラストは「マイ・ファニー・バレンタイン」。
これぞボッティと言えるあり方でしめた。
それにしても、二枚目さんですねぇ。
そりゃ、女性ファンはウットリするはずだ。
「アイ・ラヴ・ユー、クリス!」と女性ファンの声がとび、「アイ・ラヴ・ユー、トゥー」と返すあたりも、慣れたもの。
因みに女性客ばかりということもなく、けっこう男性客も多いようでした。
『トゥ・ラヴ・アゲイン』(ソニー)
豪華な面々をゲスト・ヴォーカルに迎えた最新作。
ポール・ブキャナンが歌う「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」が絶品。
R&Bファンには、ジル・スコットの歌う「グッド・モーニング・ハートエイク」がお薦め。
ライナーは、ワタクシ書いておりますです。
