ある日、作業所に行くと『少年とスタッフ』が、僕のことで話していました。
僕は、『おはようございます』そして、
『お疲れさまです』って言った。
少年が、今『じゅんさんのことでスタッフ』◯◯さんと話していて、僕には想像がつかないのですけど、『一般社会』って沢山稼げるのですか?
って聞かれたのです。
少年に『棘のない言葉』を考えた。
そうだなー、『業種』にも寄ると思うけど、色々かな?
少年は、28歳だけど(継続期間)5年。
これは、凄いことだねって『褒めました。』
僕は、どっから話しをして良いか悩んでいた時に、少年が『この前じゅんさん』がクロス施工した現場連れて行ってくれたじゃないですか?
その時の1日の稼ぎを聞かれたので、まぁ、にんく仕事なら1日『15000円』位かな?
でも、テマ受けだと、平米単価500円として1日で50Mクロス張れば、『25000円』
だけど。
でもさ、自分はここから早く出たいけど、
T君には、ここがいいと思うよ。
ただね、T君はまだギリ20代だから色々欲
あると思うけど、『収入が良い』とは、
大変ってことじゃないの?
自分は25歳で『外壁塗装』の会社に入って
親方も、自分と一つしか年齡変わらなくてさ、保険も何もかもなかったから、毎月の
『固定給45万円』だったけど、命がけだったよ。
名前忘れてしまったけどさ、鉄パイプを下から順に組み立てて、一応仕事中は『安全帯』をつけるように義務づけられているけど、
万が一、足場から落ちたら、運が悪く安全帯をしてたら、『半身不随』の例も過去にあるし、『自分も周りも若かった』から勢いで
仕事してたかな。
それで、ある日の夕方雨が降り出してさ、
外壁塗装は、外工事だから雨が降ると、
『塗料』が流れてしまうから、仕事ストップになるんだけど、自分はあと少しで終わるって、どこかで『油断』したんだな、きっと。
約2.3階から足を滑らせて、真下に落下。
でも、『親方にバレると給料もらえない』で
首になるの知っていたから、何食わぬ顔で
親方に、お疲れさまです。
すみません、今日の自分が決めたノルマ終えられなくて悔しかったけど、ここの会社の
親方はある意味、自分の根性を認めてくれていた気がしたよ。
給料日は、社員全員で『居酒屋』に行き親方が、飲み代出してくれていた。
それから、一ヶ月もしない間に、仕事中に
物が二重に見えるようになり、若手の親方が手助けしてくれて、今日はもう上がって良いからゆっくり自宅に帰って休めよって言ってくれたけど、『大丈夫っすよ』これくらいって、仕事を継続して、仕事終り、現場で仕事仲間と解散した後に、『あれ?』ここどこ?
どうやって、『さいたま』まで帰って良いのかわからなくなり、『途方に暮れて』いたよ。
元々、両親から『塗装屋』は絶対に駄目だと反対されての仕事を決めたから、自宅に帰っても、居心地悪いし、ハッキリ覚えてないけど、『練馬駅』で意識無くなって救急搬送だった気がする。
でも、夜の病院は『診察』出来ても『検査』は出来ない。
翌日、地元の行きつけの内科医からの診断が『トルエン中毒』つまり『シンナー中毒』でドクターストップとなり、両親からお給与よりも、自分の身体が大事と説得されて『外壁塗装屋』を退職したんだ。
そして次が『ホームヘルパー養成講座2級』を取りに、以前ボランティアに行ったことのある『特別養護老人ホーム』に行き、資格を取るための講習と実技を勉強して、
H15 資格取得後に最初の勤務先が、
『◯◯病院 精神科』病棟だったよ。
もちろん、『閉鎖病棟』だった。
ここの病院も『常勤』勤務だったけど、
当時は、基本級 12万円
皆勤手当 2万円
夜勤1回 5000円とかだったりするよ。
簡単に、言ってしまえば『責任感』の重さ。
作業所で通用することは、
『作業所でしか通用しないんだよ。』(完結)