避難勧告
大雨で避難勧告が出ている。
ずっと降り続ける、強い雨。
避難しなくちゃならないのかな。
しろを連れて行きたいけれど、置いてけと言われるだろう。
最後だと思って、しろをカゴから出して、撫でた。
今から避難することになると思います。
しろ、見捨てるようで、ごめん。
避難所には連れて行けないんだ。
こんな形でお別れすることになるなんて思ってもみなかった。
しろは何かを感じとったのか、何度もカゴに張り付く。
私は避難しなくていいから、じじばばだけ避難して助かりなよ。
私はしろを置いてなんて行けないよ。
しろが死ぬ時は私も死ぬ時。
避難所に行っても、逃げ出して、家に戻り、しろと共に過ごすつもりだ。
それで死んだら、本望だ。
やまない雨はない、と、信じたい。