❏❏❏ 回顧録:2007年3月12日 自宅

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ネット情報を調べ、「がん」とか、「癌」のキーワードで出てくる情報は、病院が出している情報、独立行政法人のサイトなどが検索上位に来た。

 

調べると、大抵同じような事が書いてあり、素人向けに優しく書いてあった。

 

私も素人ではあるが、これでは満足できなかった。

 

なぜなら治療にあたってくれる医師達と近しいレベルでの会話をしたかったからだ。

 

一昨日、木村先生から説明を受けた際、医療のテクニカル用語ばかり出てきて、チンプンカンプンだった自分が、凄く嫌だった。

 

「木村先生達が読んでいる本と同じ本を読んで、勉強したい」

 

間も無く、金原出版社の「泌尿器科・病理 精巣腫瘍取扱規約」(日本泌尿器科学会編) を見つける。

 

「これだ!」

 

そう思い注文した。

 

泌尿器科学会が出している規約であれば詳しいはずだ。

 

次、メディカル・サイエンス社の「癌化学療法ハンドブック」(Roland Skeel著)を見つける。

 

また、注文した。

 

*化学療法とは、いわゆる、抗癌剤治療と考えてよい。

にも何冊か注文したが、いずれも4,000円~10,000円もする高額の医学書ばかりだった。

 

「出費は、仕方がない。今は、詳しい情報が欲しい」

 

窓の外は、雨が降り続いていた。

 

4月、5月と過ぎれば、梅雨になる。

 

「その頃、自分はどうなっているのか?何もなかったように会社に復帰しているのだろうか? それとも大変なことになっているのだろうか?」

 

先のことを考えると不安だった。