最初に聴くならこのアルバム ~キャプテン・ビーフハート編~ | ジュニチエガワのブログ ~おなかへったーず~

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歌う・作る・働く。シンガーソングライティングサラリーマンです。
ぐだぐだ語ります。


様々なアーティストの作品の中から
「初めて聴いてもピンとくる」という基準で
僕の独断で選んだものをご紹介するこのエントリ。
今回はキャプテン・ビーフハート編です。

フランク・ザッパと並び、
アメリカ音楽界が産んだ最高の奇人のひとり。
60年代後半にデビューして、
80年代前半には画家としての活動に専念するため引退。
実質15年程度の活動期間で、音楽シーンに確かな爪痕を残しました。

本人が2010年に亡くなってから
さらに再評価の熱が高まっているように感じます。

今回はそんな彼の作品の中から
僕の好みで作品を3つセレクト。
ぜひお試しください。
 

ブルースを独自解釈でじっくり煮込んだ、最高のファーストアルバム。
「セイフ・アズ・ミルク」1967年
セイフ・アズ・ミルク(紙ジャケット仕様)/キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド

¥2,520
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ビーフハートと言えば3作目「トラウト・マスク・レプリカ」が有名。
彼の音楽スタイルが確立された名作ですが、
それ以前の試行錯誤していた時期はあまり知られていません。
今作では「ビーフハート流」が出来上がる前の
まだちゃんと音楽してる曲が並んでいます。
彼が愛したブルースの影響が素直に出ていて、
ビーフハートも人の子なんだなってちょっと安心。
アルバムジャケットもややおとなしめ。

ただ、やはり一筋縄ではいかないのがこの人。
アルバム全体に漂う明らかに不健全な空気。
ジャケット内側の写真もやばいもん…。
僕の初ビーフハート体験はこの作品だったのですが、
この怪しさに一発KO。
すぐに作品を集め始めました。

ファンキーなスライドギターにのせてビーフハートが吠える。



ビーフハートの個性的な世界はここで完成。
「リック・マイ・デカルズ・オフ・ベイビー」1970年
Lick My Decals Off, Baby/Captain Beefheart

¥1,455
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一聴するとぐちゃぐちゃでデタラメのように聞こえるけど、
聴きこむほどにどんどん引き込まれていく…そんな音楽性が開花した
69年作「トラウト・マスク・レプリカ」は、一部から熱狂的な歓迎を受けたものの、
2枚組というのもあって売り上げとしてはパッとせず。
その翌年にリリースされた今作。
前作のエッセンスをアルバム1枚分にギュッと凝縮
「トラウト~」を聴いて「よくわからん」と思った人も、
これならきっとわかるはず。たぶん。

初のセルフプロデュースでジャケットもぱりっと決めてて、
いけるかと思った一枚でしたが、やはり売り上げは振るわず…

現在もちゃんとした再発はされておらず、
CDではなかなか手に入れにくい状態。
ただiTunes Storeでは購入可能なのでぜひ!

この聞き手を踊らせないギシギシ感。たまりません。


深化した円熟の凸凹サウンド。
「美は乱調にあり」1980年
美は乱調にあり(ドック・アット・ザ・レイダー・ステーション)(紙ジャケット仕様)/キャプテン・ビーフハート

¥2,880
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70年代後半から登場した
パンク・ニューウェイヴのアーティスト達によって、
ビーフハートは時代に流されず斬新な音楽を作ってきた人として
リスペクトされ、それによって英国での再評価が高まってきました。

そんな絶好のタイミングでリリースされたのがこちら。
若手ミュージシャンも加わり演奏はよりシャープに、
ビーフハートの歌声は更にドスが効いて、凶暴に。
昔に比べれば若干丸くなりましたが、
それを補って余りあるほどの安定感のある不安定感

今度こそ売れるか…いやぁなかなかうまくいかないですねぇ。
でも関係各所からは非常に好評だったそうですよ。

ジャケットの絵は彼自身によるもの。
この2年後にもう1枚だけアルバムを残して、
絵を描くことに専念するため音楽活動を辞めてしまったわけで、
彼の絵に対してよく理解が出来てない僕は、何とも切ない気持ちです。

80年代に入って、音もクリアに聴きやすくなってますね。