昨晩は雷が凄くて、電気を消して、ダーと一緒にヒャーヒャー言いながら天体ショーを楽しみました。
キングギドラがいそうな稲妻、横に走る稲妻、雲放電、昼間のように明るくなる稲光、、
などなど、見たことがないのをたくさん見ました。
↓↓↓23:50、こんな感じだったそうです。
写真:気象庁HPより
急に空気が冷たくなって、風と雨が降り、稲光を眺めていたら、とてもスッキリしました。
いつもの低気圧がくる時の具合の悪さとは違います。
何だかわからないけど、体が楽になりました^_^
さてさて、旅の続きです。
鈴鹿が墨の産地だということは、この旅の計画を立てている時に知りました。
なにせ、俳画を習い始める時に、先生に墨から画仙紙から、筆、硯、などの道具いっさいがっさい、用意していただいたので、顔彩以外を買い足すということがなかったからです。
旅の計画の段階で、6月の第二日曜日は、鈴鹿市伝統産業会館で、墨の型入れの実演が行われることを知り、木曜日から日曜日にかけての長い旅になったわけです。
https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/suzukasumi/
General Production Process / 制作工程
- 1.膠溶解(にかわようかい)鈴鹿墨の原材料は煤(すす)、膠(にかわ)、天然香料などです。煤は松・竹・菜種油・ごま油などを燃やし、かぶせた皿の表面についた煤を採集します。膠は鹿・牛の骨や皮を煮詰めて得られるゼラチン質のものです。墨作りは膠の変質を防ぐために温度・湿度の低い10月~4月の早朝から、すべての工程において手作業で行われています。膠は水とともに温め、水飴状の濃い膠溶液が作り、ふるいを通して不純物を取り除きます。こうして出来た膠溶液と煤をミキサーにかけてよく混ぜます。その後は手作業で麝香(じゃこう)や竜脳(りゅうのう)などの香料も加え混ぜ合わせます。
- 2.揉みあげ(もみあげ)職人が手作業で渾身の力を込めて練ったり伸ばしたり手足を使って揉み上げていきます。充分に練ることで膠と煤が上手く混ざり合い、空気も抜けた墨玉ができます。
- 3.型入れ(かたいれ)充分に揉み上げた墨玉は丸い棒状に形成され(ねじ棒)、形や大きさの違う様々な木型に合わせて素早く入れられます。その量を量るのは現在でも昔ながらの天秤が欠かせません。木型に入れる時は体温で温めながら子どもの耳たぶくらいの柔らかさにすることや、肌触り、湿り具合なども重要で、熟練の技が最も必要とされる大切な工程です。その後万力でしっかり押さえて20分~30分圧力を加え、型から取り出します。
- 4.灰替乾燥(はいかえかんそう)墨に含まれている水分を徐々に減らしていくために行われる工程です。この段階の墨はまだ周囲の気温や湿度の変化に影響を受けやすく、ヒビが入ったりカビが生えたりすることがあるので、注意深く行われます。乾燥の第一段階として木の灰と和紙を敷いた箱に並べ上からも灰をかけます。毎日灰を取り換えながら5日~30日間かけて乾燥させます。
- 5.網み干し乾燥(あみほしかんそう)次に第二段階として藁(わら)で編んでつなぎ、干し柿のように吊します。そのまま2か月~6か月空気中で乾燥させます。乾燥にかける時間は気温や湿度によって変わってくるため、職人の経験と勘が活かされる工程です。
- 6.仕上げ乾燥が終わった墨ははみ出した部分を刷毛で取り除いたり汚れを落としたりした後、表面を削ったハマグリの貝殻でツヤが出るまで磨かれます。仕上げの彩色や絵付けが施された後、さらに3年以上寝かされます。ごま油の煤を使った高級品は5年~10年寝かされることもあります。
鈴鹿墨は、三重県鈴鹿市白子地区で生産される墨で、墨としては日本で唯一、伝統工芸品に指定されています。
現在は、『進誠堂』一件のみでその伝統を守っています。
実演してくださるのは、進誠堂の4代目墨職人の伊藤晴信さん。
墨のことについて色々、質問に答えてくださり、有意義な時間でした。
墨を作るのに使っている道具が全て墨色で、、当たり前なんだけど、、
それがとても見ていてウットリしました。
自分へのお土産に色墨を買ってみました。
どんな色になるのか、楽しみ!
さて、場所を変えて再び伊勢型紙を深掘りします。
続く、、