今日はジャングルジム模試で事前に演習してあった合不合判定テストの解説を行いました。
男女ともに90点を超える平均点の回でしたので、全体的に難易度が平易な問題だったのですが、生徒諸君はしっかりと【取り切る】というところができるようになってきたように思います。
これまで海城、豊島岡といったなんとなく読んで・書いてをしても太刀打ちできない問題というものをじっくりと扱っていったことから、生徒諸君に自信というか、問題に対して上から目線で取り組めるようになってきたものと感じます。
この問題に対して上から目線で取り組んでいくというのは、悪くいってしまえば【ナメてかかる】ということにもつながってしまうのですが、1問1問に怯えてしまいながら取り組み、結局作問者が引っかかって欲しいところにまんまと引っかかってしまうよりかは
「ああ、ここで傍線部直前の言い回しをそのまま使っているけれど、その心情は次の出来事を受けて発生するものだから選ばないでしょ〜」
なんて具合に、いい意味で余裕を持って取り組む、もっと言えば怯えてやるくらいならナメてかかるくらいの心持ちの方が上手くいくように思います。
そして、このような問題が簡単に見えるようにするためには、厳しい問題で力を培っていくことが重要なんだなということが9期生諸君も再確認できたのなら嬉しいです。
先日、新しくできた温浴施設のキング&クイーンに行きました。
そこでは3種類の水風呂があるのですが、1つ目が水温17℃くらいの飛び込めるタイプのやつで、大学生の集団がまるで南極に飛び込むペンギンのように飛び込んでいました。
一人で飛び込むのにも躊躇いがあって、そこは近寄りませんでした。
2つ目は水温が8℃くらいのとても冷たいタイプの水風呂で、サウナ愛好家の中では“シングル”と呼ばれる水温1桁温度の水風呂です。
所沢駅にあるサウナ“バーデンガーデン”の水風呂が12℃くらい(最近行っていないのでわかりませんが)とかなり冷たいのですが、シングルではありません。
近隣だと池袋にある“かるまる”の水風呂がシングルだったような気がしているのですが、とにかく冷たく、何か修行をしているような気にすらなります。
そして、3つ目が水温23℃くらいの一般的な水風呂です。
私の好みは17℃くらいなのですが、先述したようにこの水風呂は大学生たちが大盛り上がりでそれぞれオリジナルのポーズを取って奇声を上げながら飛び込んでいます。
誰も知り合いのいない中それをするのはかなり気が引けたので、勇気を持ってシングルへ。
しかし、肩まで浸かって10秒ほどで「これはマズい」と感じ、23℃くらいの方へ移動します。
するとどうでしょう。
23℃があったかく感じるのです。これはシングルを経験したからに他ならず、2回目はシングルを経由せず23℃に入ったら普通に冷たい・寒いと感じていましました。
いきなり、趣味のサウナの話が始まったかと思われるかもしれませんが、中学受験の国語にも同じようなことが言えて、豊島岡や海城、渋谷教育学園渋谷(ちょっとこれはあまりに難解なので授業で使うかはわかりませんが)といった、点数が“シングル”になってしまいかねない厳しい修行を積むことで、合不合判定テストや自身の志望校の問題が簡単に見える、みんなが冷たいと顔をしかめる水風呂にあったかいと感じて入ることができるのではないかと、サウナを楽しみながらふと考えました。
いや、中学受験の世界では、シングルの水風呂をあったかく感じる猛者がいるのも事実です。
まるで、氷河に飛び込むペンギンのように。
宿題はありません。