バフェットは、企業の成長に関して、成長の基本となるベースが小さければ当分は高い成長率を保てるが、ベースが急激に大きくなると成長が困難になってくる、と言っています。
カール・セーガンは、こうした現象を、１５分ごとに二つに分裂することで繁殖していくバクテリアの運命についての愉快な話で言い当てていました。セーガンいわく、
「１時間後には二の四条、１日後には２の９６条になる。１匹のバクテリアは１兆分の１グラムほどにすぎないが、野蛮なる無性生殖を１日繰り返すと山ほどの量になり・・・。２日後には太陽より大きくなる・・・そしてそのうち、宇宙はバクテリアで埋め尽くされるのだ」。
しかし心配は無用であると、セーガンは言っています。なぜならこのように指数関数的に繁殖していくものには、必ず何らかの障害がつきものだからです。
「奴らはエサを食べつくすか、さもなくば互いに殺しあったり、堂々と生殖するのを恥ずかしがったりするのだ」と。
カール・セーガン（フリー画像より）