今年の芥川賞。芥川賞って正直、ビミョーな作品が多いよなと思っていたんだけどこれは山をテーマにしたとあって読んでみました。
文学と登山は相性がいい。かねてからそう思っていました。
どちらも内省的で自己と向き合う場面が多いからなんだと思います。
また登山家で詩人の百瀬慎太郎はこんな言葉を遺しています。
「人を想えば山恋し、
山を想えば人恋し」
山の世界は自己と向き合い、人の世界は他者と向き合う。概ねそんな描かれ方をされることが多いと思います。
このバリ山行も然り。
「本物の危機は山じゃない。街にある!本物の危機はもっと当たり前の日常にあるもの。」
山は世俗から逃れる場所なのか、己を見つめるところなのか。
そんな永続的なテーマに改めて向き合ったいい小説でした。
六甲山系、行ってみたいなぁ。
