前記事の続きが遅くなってしまいました汗

 

話題のこの結弦くんハート に呆けていたわけではないのですが。

 

  ヤーン・・反則・・ ハート

 

 

 

 

もうだいぶ日にちが経ってますけど、記者会見の続きを書いてみます。

 

司会者から、

「今回、宇野昌磨くんね、あのフリーの最初のジャンプは、羽生さんを追い越そうとして、チャレンジして失敗したと、本人は仰ってましたけれども、そういう後輩が居るということは、今の、立派な先達に学ぶということの逆で、羽生さんにとっては、どういう意味を持つんでしょう」

という質問を受けて、結弦くんは答えました。

 

「僕はあの時点でもう、勝利を確信していたので、彼が4Loをほんっとにきれいに決めていたとしても、まず点差的に、負けることはなかったなと、まず言っておきます。」

 

それから続いて、昌磨くんの存在について語っていきました。

 

 

昌磨くんの昨年の世界選手権のフリーの点数 214.45 点位出ることをイメージしていた人は、結弦くんのこのことばを聞いて、不審に思ったかもしれません。

後日、彼のこのことばを「勝ち気」と表現して紹介していた番組もありました。

 

果たして、そうでしょうか。つまり強がって言っていたのかどうか。

私には、そんな風には全く見えませんでした。

 

最終的な結果では、昌磨くんの306.90点から結弦くんの317.85点まで、10.95の大きな点差になりました。

これをさかのぼって、この差を埋め尽くすだけのパフォーマンス、昌磨くんは、仮に4Loを決めていたとしたら、はたしてできていたのか、ですが。

 

多めに見積もって、点差は9点くらいまでしか埋められなかった、逆転はできなかった、と思います。

 

その理由は、この大会を通してのGOE(技術の加点)、PCS(演技構成点)が根拠になります。

 

基礎点が機械的に与えられるのに対し、GOEやPCSは、ジャッジの感性に委ねる面もあるので、流動的ではあるけれど、成功したジャンプと各エレメンツへの全ジャッジの平均点は、一つの大会の中で大きく変わることはありません。スケーティングの基礎がいきなり大きく変わらないのと同じです。

 

 

 勝ち気で言ってる顔ではないゾびっくり

 

 


 

SkatingScores というサイトに入ると、全試合をもろもろまとめた表があり、

次のように2018年オリンピックの試合結果があります。

2018 Olinpics の、Olympic Winter Games

ここにある表の、男子ショートのプロトコル Short Program Detailed Scores

フリーに行く前に、このショートだけを見てみます。

 

結弦くんですが、演技時間の短いショートでの結弦くんのジャンプはGOEがほぼ2.5~3.00。

結弦くんのジャンプは、ただ出来栄えを加点させるだけではなく、芸術性に富んでいるので、成功すれば当然、PCSがより高くなります。

 

一方で、昌磨くんも、流れがあって加点をもらえるジャンプを跳びますが、結弦くんほどの複雑な出入りではなく、フリーレッグが遅れ気味に着氷することが多いなどなど・・美しさにも差があります。成功したものを結弦くんと比べると、難度の高いジャンプの評価は、結弦くんよりもGOEが平均して1点くらい低いです。

 

実際、彼の高難度の成功ジャンプのGOEは、1~2が多く、また彼が得意とする3Aでも、団体戦ショートではGOEは2.25、個人戦ショートでは0.71点でした。ちなみに、GOEの数字のことを抜きにしても、結弦くんの3Aは、誰にも真似できないほどのレベルでもあります。

 

そして、結弦くんの獲得するこのGOEが、当然のごとくPCSでも、宇野選手に差をつけることになります。

 

結弦くんのフリーへの評価は、基礎点92.56点+GOE16.99点+PCS96.62点=計206.17点。

ショートを合わせ、合計317.85点となりました。

 

いずれにせよ、結弦くんは、ショート、フリーで自分の滑ってみた感覚と、に対するジャッジの評価が、ヘルシンキよりも手応えのあるのを感じていたことは確かでしょう。

その手応えの基に、他の選手へのジャッジの評価、つまりGOE、PCSがどのくらいになるか、容易に見えたと思います。

 

つまり、昌磨くんのフリーの予想は、完璧に滑った場合、基礎点103.14点に、ショートより少し評価が上がるとしてもGOE15点くらい、PCS93~94、多めに見て212点台・・

現実を無視して期待するならいくらでも逆転可能ということになるでしょうが、この時の現実から見ると、多くて212点台までがMAXだったのではないかと思います。

 

 

 宇野選手を面倒みなきゃって ハート

 

 

そして、男子フリーを終えた結果。

プロトコルはこちら Free Skate Detailed Scores 

 

フリーのGOEですが、このプロトコルを見ると、結弦くんの前半のGOEは3と2ばかり。疲れの出てきた後半でさえ、3Aは2点台。前半のGOEは、USAジャッジでさえ、2と3ばかりです。

昌磨くんは、4Loを失敗して笑えてそのあとのびのび演技できました。それでも、そのGOEは、成功ジャンプに3点を出したジャッジは1人もいませんでした。

PCSは、ショートの点数をそのまま、約2倍した数字になっています。

 

結果して、フリーのGOE、PCSは、ショートでの評価と同じレベルです。昌磨くんが「現実可能な範囲での」「完璧な演技」を出来ていたとしても、逆転することはできなかったことをはっきりと示しています。星星

 

 

評価の詳細ですが、ガンディさんとおっしゃる方の「フィギュアスケート分析記録」に、加点要素を列記してくれていて詳しく感想を書いてらっしゃるので、とても参考になります。

平昌オリンピック、男子SPの分析

平昌オリンピック、男子FSの分析

※ガンディさん、コメントできなくて勝手にリンクさせて頂きました、ゴメンナサイ汗

 

 

ちなみに、2017年ヘルシンキでの世界選手権は、2018オリンピックに対し、右側にあります。

2017 Championships World Championships 

男子ショートShort Program Detailed Scores

男子フリーFree Skate Detailed Scores

 

エレメンツへの評価のされ方が、1年前から見て変化していると思います。

 

昨年は、結弦くんのやっている難しさがジャッジにはあまりわかってもらえていなかった・・

(それでも優勝した・という凄さ・・ ハート )

でも、今、ルール改正のためGOEも見直しされているタイミングにあって、結弦くんのやっていることの凄さを知るジャッジがだんだん増えてきたのではないかな・・ ナ-ンテ 照れる

 

 ユヅには頼もしくて可愛い後輩ウィンク

 

 

記者会見の前、報道者たちは、宇野選手4Lo完璧ならと、一辺倒に繰り返していました。

そして、試合の詳細をよく知らない私たち視聴者はほとんどが、あ、そうかと思い込んでしまう。私は結果の点差だけを見て、え?と思ったけれど、違うとまでは言い切れませんでした。

 

でも、この記者会見後にプロトコルを見て、結弦くんの正しさがみごとに証明されていたのを確認できた思いでした。星星

 

専門家の眼は我々素人とは違うものですが、誰よりも高いクオリティで、分析を重ねながら滑っている選手は、それ以上。いろんな選手の出来を見極めるエキスパートです。

自分の滑った時の感覚と、ジャッジから与えられる評価がどのくらい一致するか、ずれているかがわかるからこそ、結果の予想が立ったのではないでしょうか。

 

 

 

宇野くんのフリーの発言の方向に、そのまま流れていく、数々の報道番組。

安易なタラレバと現実とのギャップを無視して流れる大衆の動きを、結弦くんは見ていたわけです。

司会に差し向けられて、その流れを斬るかのように、「一つ、いいですか」と、シンプルに自分の見解だけを述べたたのは、さすがでした。

 

でも、それでもなお、「勝ち気」ということばで、伝えようとする人たちがいる。

またしても、結弦くんの間違った印象をまき散らしてしまう・・ あ~あ ( 。ŏ _ŏ )

 

悪気はないのでしょうが、結弦くんの真意をちゃんと感じて、それを伝える姿勢を、報道者の方々には、もっと持っていてほしいなと、思いました。

 

結弦くんは、こういう方々の動きも予想しながらも、「負けることはなかった」と発信したんだなと思いました。受けて立つというか、・・そういう動きを今さら、恐れることなどないのだと、何かまた一つ、つかんだかのように、私には見えました。星星

 

 

 

今回は、数字の確認など、時間がかかってしまいました汗

記者会見の続き、もう一つあるんですが、すぐ書けるかどうか。汗 がんばります~

 

 

 

 

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画像は、一部お借りしました星