わたしには名前がありません…
ここにくる前に覚えていることは、
ペットショップで周りの子犬たちが優しそうな人たちに
抱かれて連れていかれるのにわたしだけはいつまでも
ガラスケースの中で誰か遊んでくれないかと
待っていたことだけ。
「売れ残った...」
そんな声が何度か聞こえてきました。
ある日お店の人がわたしを段ボールの箱に入れて、
タバコ臭いおじさんに渡してから、
この薄暗い建物に連れてこられました。
ここではペットショップのように綺麗にしてはもらえません。
ここにきてから洗ってもらったことなどありません。
食べ物も1日に1回もらえるかもらえないか...
鳥カゴみたいなオリの中で、
針金のすのこの上に乗せられて暮らしています。
そのせいで針金が肘や膝そして肉球に食い込み、
つねに血がにじんでいます。
ウンチはすのこの上に溜まり、たまにしか掃除はしてくれません。
いつも気が狂いそうなかゆみといたみ、
そして悪臭の中で暮らしています。
わたしはここから出たことがありません。
ここから見える地面というものが
どういう感触なのかもわかりません。
ここに来てからおもちゃで遊んだこともありません。
柔らかな寝床で寝たこともありません。
ショップでお姉さんが抱いてくれて以来、
誰かに優しく抱かれたこともありません。
なにより愛されたことがありません。
ただここで死ぬのをまつだけ。
来る日も、来る日も…
(リンク先を読んでみてください↓)
ameblo.jp/tintinpapa/ent…
https://twitter.com/tintinpapa1/status/1695403995144310822?t=i-xrnH0S4Jz8ZlQr8siIMQ&s=09
