熊本災害支援2
【6/3。三日目。】
この日も晴れ。
朝、ラジオ体操がいつもより早く始まっていたのでどうしたのかと思ったら、ペッパーくんが導入されてた(笑)!
避難所のおじいちゃんおばあちゃんが一生懸命ペッパーくんに話しかけてて、しかも子供に話すみたいに優しく優しく。キュンキュンしてしまいました。
この日もいつもの通り、お風呂掃除、シャワールームの掃除、物資の片付け、そして支援物資で使っていないお布団をほぼすべて陽に干しました。
全部ふっかふかになって、そうそう、ハイジが藁のベッドに飛び込んだ時みたいに「総括ー(避難所の総括Hさん)!めーっちゃふかふかー!これで寝たーい!」とかはしゃいだり。
ボラセンから私の他に毎日3名ずつ派遣されます。
一緒にお風呂洗ったり、掃除したり。
この日はまた新しい出会いがありました。
そして佐賀から来た職員さんたち。初日からいる人たちは三日目でだいぶ仲良くなってきました。
夕方、ボランティアさんたちが帰ったあとはゆるゆるとコンサート準備。
の前に、総括に今まで見たことがなかった保管物資見せてもらって、戻る時に河原小学校の前の川に足突っ込んでみた。
水がすごく冷たくて澄んでいて、心の中まで洗われるような気分…。
あぁ、帰りたくないな…と、この時すでに思っていました。
コンサートは、佐賀の職員さんたちが全面的にサポートしてくれて、夕食配膳後に着々と準備が進められました。
もう二時間も前から「まだ始まらないの?」と楽しみにしてくれていた人もいたけれど、ご自身のお部屋(ブース)からも見えちゃうから佐賀のリーダーの「始まりますよ~」の合図にもあまり積極的に前に出てこなくて、ついにマイクを奪って私の方からお誘いをかけたらちらりほらり、前に出てきてくれて、気がついたら席は全部埋まり、歌い始めたら各ブースで聞いてくださっている方も、全員お顔がこちらに向いていました。
たった一時間強のコンサートだったけど、いろんな曲をやりました。
石巻で始めの頃によくやっていた曲も入れたり、加須でみんなと歌ってる歌もやったり、私は震災をきっかけに知り合った人たちから本当にたくさんの学びをもらっていたんだなぁと実感しました。
石巻で最初に歌い始めた時のような悲愴感や重い空気はありません。みなさんニコニコと、本当に「楽しんで」くださっていました。
体育館のステージは、高台からみんなを見下ろす形になってしまうので、久しぶりに無伴奏の最後にAmazing Graceをやって皆さんの近くに行ったら、実はみんな目がうるうるしちゃってて、泣いてくれてる人もいたり、「ありがとう、ありがとう、って何度も私の手を取ってくれたり、言葉をかけてくれたり、実は後ろの方にいた人たちなんてじーっくり聴いてくれていたんだ、とか…もう、あたたかすぎてどちらが励ましてもらってるんだか…胸が熱ーくなりました。
またハマってしまったなぁ…。
どれだけ来れるかわからないけど、私はここには一度きりではなく何度も足を運ぶことになるんだろうなぁ、とこの時実感しました。
河原は蛍が綺麗なんだよ、と聞いて、学校の前の河原で蛍の残り灯を観てから帰りました。
お風呂は、遅くなってしまったので、西原中学校に設営されているどこぞのNPO団体さんのお風呂に入らせていただきました。
無料で、河原小学校に設置されているお風呂と同じタイプで少しサイズの大きいもの。めちゃくちゃ快適でした。