芝居を観ていると、心に刺さる言葉を
投げかけられる事がある。
人によって、受け取り方は様々なので
万人に刺さる訳ではないが
その台詞、言葉を生み出している作家さんは
本当にスゴいと思う。
作家さん、尊敬してますっ!
芝居をしていると
台詞に強弱をつけろ!
もっと抑揚を!
というダメ出しをよく聞く。
これは、長い台詞をダラダラ言っても
お客様が眠くなっちゃうからという
演技テクニックのようなものに捉われがち
だが、本質はそうではない。
人の感情を言葉で表すのには
あまりにも言葉が足りてないように思う。
それを補うために、表情や身振り手振り
言葉の抑揚、強弱で感情を表現する。
台詞に強弱をつけろ、もっと抑揚を!
というのは、言葉、台詞が表現すべき
感情に追いついていないということだと思う。
動物は、本能的な願望に合わせ進化した。
自分の感情を何とかして、自分以外の存在に
伝えたいと思い
人は言葉を手に入れた。
しかし、言葉は
実は不自由だ。
人は感情の種類ほど、言葉を持っていない。
そして、現代においては
メールやLINEでのやりとりが増え
言葉の変わりに絵文字を使う。
ただでさえ少ない言葉が減っていく。
人は言葉で考えている。
手に入れた言葉の大切さを
改めて考えている、そんな朝です。
言葉を使い、表現しながら
ぼくらの挑戦は続きます。